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【政治】

日豪、安保強化を確認 首脳会談 米以外との連携進む

 安倍晋三首相は十八日、オーストラリアのターンブル首相と官邸で会談した。北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出を踏まえ、インド太平洋地域での安全保障・防衛協力の強化を確認。自衛隊とオーストラリア軍が相手国内で共同訓練を円滑に行うため、新協定を早期に締結する方針でも一致した。安倍首相は、米国以外の国とも安保分野の連携を進める姿勢を鮮明にした。

 両首脳は会談後、共同記者発表に臨み、安倍首相は「両国の共同訓練を質量ともに強化し、可能な限り早期の新協定妥結を目指す」と強調。ターンブル氏も「安保・防衛分野で緊密に協力していかなければならない」と応じた。

 新協定は「訪問部隊地位協定(VFA)」や「円滑化協定」と呼ばれる。日本は在日米軍と、権限や法的地位を定めた地位協定を結んでいるが、一時滞在を前提とした訪問部隊の地位協定が締結されれば初めて。

 会談では、北朝鮮への圧力を最大化し、核武装を阻止する方針を共有。政府関係者によると安倍首相は「北朝鮮は南北対話を進める一方で核・ミサイル開発を継続しており、状況はむしろ悪化している」と指摘した。インド太平洋地域の平和と繁栄の確保に向け、両国と米国、インド四カ国の連携継続も再確認した。

 会談に先立ち、両首脳は千葉県の陸上自衛隊習志野演習場を視察。安倍首相は官邸で開いた国家安全保障会議(NSC)特別会合にターンブル氏を招待した。

 安倍政権はオーストラリア、インド以外にも英国やフランスなどと安保・防衛協力を加速させている。

 昨年来日した英国のメイ首相をNSC会合に招いた。英国ともVFA締結の協議を進める。フランスとは外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を重ねている。

 自衛隊との共同訓練も増えている。空自は一六年、英空軍の戦闘機と初の共同訓練を実施。今年中に、空自とオーストラリア空軍の戦闘機による初の共同訓練も行う。海自は一七年、米国、インド海軍との共同訓練に初めて正式参加した。一連の防衛協力は北朝鮮や中国を念頭に置いており、地域の緊張を高める可能性もある。

 安倍、ターンブル両首相の会談では環太平洋連携協定(TPP)に関し、米国を除く参加十一カ国による署名と発効への協力でも合意した。 (清水俊介)

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