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【政治】

スパコン助成「優遇疑い」 衆院予算委 野党が60億円追及

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 野党は三十日の衆院予算委員会で、スーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」による助成金詐取事件に関連し、文部科学省の所管法人から同社の関連会社に六十億円の無利子融資が決定するまでの経緯を指摘し「優遇の疑いが消えない」と追及した。麻生太郎財務相は決定五カ月前に自らの希望で同社のスパコンを視察し、同社社長斉藤元章容疑者と面識を持ったことを認めた。 (金杉貴雄)

 麻生氏は「斉藤氏の著書を読み、えらい関心を持った。現場で見たいと言ったのが始まりだ」と語った。

 希望の党の今井雅人氏は二〇一六年七月の麻生氏の視察翌月、文科省所管法人によるベンチャー企業支援事業を盛り込んだ一六年度第二次補正予算案が閣議決定され、成立翌日から「緊急募集」として二週間の短期間で無利子融資の事業を募集したと指摘した。

 その間には、斉藤氏は政府の経済財政諮問会議に設置された「二〇三〇年展望と改革タスクフォース」の委員に選ばれ、十月の初会合で次世代スパコン開発の重要性を強調したとも説明。委員十一人に開発事業者は斉藤氏だけで、今井氏は「利害関係者が委員となり、自分の利益のために誘導できる。何かあるんじゃないかと疑われる」と問題視した。

 緊急募集した無利子融資枠は百二十億円。一件原則五十億円以下だったが、同社関連会社には六十億円が決定。同時に選ばれた別の一社は二億円だった。今井氏は「短期間の募集で枠の半分以上を取った。スケジュールなどを見ても不自然なところが多い」とした。

 世耕弘成経済産業相は、助成金などの交付決定に携わった外部有識者五十六人を対象とした聞き取り調査で「現時点で確認できる範囲では、政治家の関与はなかった」と答えた。

 

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