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【政治】

繰り返される厚労省のずさんデータ管理 薬害エイズ、消えた年金

 裁量労働制を巡り、不自然なデータ処理が問題となっている厚生労働省。ずさんなデータ管理が問題になるのは今回が初めてではない。

 輸入非加熱血液製剤による薬害エイズ問題では、裁判所や国会議員の提出要求にも「存在しない」としてきた資料が当時の厚生省の書庫に眠っていた。

 一九九六年に、菅直人厚相(当時)が陣頭指揮した調査チームが調べ始めるとすぐに、同省保健医療局エイズ結核感染症課(同)のロッカーなどから、元担当者の個人ファイルが「発見」された。その後も、別部署の書庫からファイルが見つかった。

 第一次安倍政権下の二〇〇七年には、社会保険庁職員の入力ミスなど、記録管理の不備で年金が減る「消えた年金」「宙に浮いた年金」問題が発覚した。国民年金や厚生年金で、誰のものか特定できない加入記録が約五千万件あることが分かった。

 政府は総務省に検察官OBや弁護士らによる「年金記録問題検証委員会」を設置。最終報告で「記録を正確に作成し、保管・管理するという使命感や責任感が決定的に欠如していた」と結論づけている。

 同じ〇七年には、薬害C型肝炎患者らに関する資料が厚労省内に放置されていたことが発覚した。 (篠ケ瀬祐司)

 

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