東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

自民幹部「解明終わった」 幕引き、一部では疑問も

 政府、与党は二十七日、佐川宣寿前国税庁長官が証人喚問で安倍晋三首相や妻の昭恵氏らの政治的関与を否定したのを受け「国会での解明は終わった」(自民党幹部)として、森友問題の幕引きを図った。今後は大阪地検の捜査などに委ねたい考えだ。石破茂自民党元幹事長は真相究明のため、第三者機関による調査検討を求めるなど政権内には異論もくすぶっている。

 喚問終了後、自民党の森山裕、公明党の大口善徳両国対委員長らが会談し、野党が求める昭恵氏らの証人喚問や、国会への特別委員会設置は不要との方針を確認した。

 公明党の山口那津男代表は佐川氏に証言拒否があったことに触れ「国会を揺るがす事態、経験や記憶に基づき全てを証言してほしかった」と振り返った。

 一方、自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は記者団に「加計学園問題や南スーダンの日報隠蔽(いんぺい)問題に関しても、首相に近い人たちから起こった。最高責任者が責任を取らないのが一番の問題だ」と訴えた。石破氏は「誰が、なぜというのが一切分からなかった」と語り、幕引き姿勢に疑問を呈した。

◆野党は答弁回避を非難

 野党は二十七日、佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問について「文書改ざんの経緯に関する答弁を全て避けた。誠実さのかけらも感じられず、疑惑は逆に広がった」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)などと一斉に非難した。安倍晋三首相の妻昭恵氏らの証人喚問を引き続き要求し、安倍政権への追及を強める方針だ。

 立民の辻元清美国対委員長も国会内で記者団に「国民の期待を裏切るような証言。自らトカゲのしっぽになろうとしている」と批判した。

 民進党の大塚耕平代表は記者団に「国民の疑問に真摯(しんし)に答えることを期待していたが、疑惑は深まった」と述べた。昭恵氏や森友学園との土地売買交渉時に財務省理財局長だった迫田英典氏の喚問も改めて求めた。

 希望の党の玉木雄一郎代表は記者会見で「核心部分は全く解明されなかった」と指摘。ロッキード事件やリクルート事件のように国会に特別委員会を設け、真相究明に取り組むべきだとした。泉健太国対委員長は「佐川氏がどれだけ真相を述べる気持ちがあるのか、疑わざるを得ない」と語った。

 共産党の志位和夫委員長は会見で「官邸、安倍晋三首相夫妻の関与を否定したが、その根拠を示せず、疑惑が一層深まった。幕引きは認められない」と訴えた。

 自由党の小沢一郎共同代表は「全く納得できない」と強調。社民党の又市征治党首も「動機や理由は何一つ語られなかった」と不満を示した。一方、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「違う人を証人喚問しても新しい事実は出てこない」と述べ、新たな喚問要求に疑問を呈した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報