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【政治】

イラク日報 防衛相報告まで2カ月半 問われる文民統制

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 政府が「ない」としてきた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が見つかった問題では、陸自が日報の存在を初めて把握してから小野寺五典(いつのり)防衛相に報告するまでに二カ月半以上かかっていた。小野寺氏は三日午前の記者会見で「どういういきさつがあったのか再確認したい」と述べた。防衛相への報告遅れは、昨年の南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題でも問題になった。文民統制(シビリアンコントロール)のあり方が再び問われる。

 防衛省によると、イラク派遣部隊の日報は陸自研究本部が見つけ、今年一月十二日に陸上幕僚監部総務課に報告。同総務課は二月二十七日に統合幕僚監部に日報の確認を報告した。統幕が小野寺氏に一連の事実を報告したのは三月三十一日だった。

 小野寺氏は、陸幕から統幕への報告に一カ月半かかった理由について、陸幕がイラク派遣部隊の日報以外にも、他の海外派遣部隊からの報告書を集め、確認する作業を行うのに時間がかかったためだと説明した。

 南スーダンPKOの日報問題でも、統幕が存在を把握してから、当時の稲田朋美防衛相に報告するまで約一カ月かかったことが批判された。

 今回の日報を見つけた陸自研究本部は、昨年二月から三月の間に日報の有無を調査した際は「日報はない」と報告していた。防衛省は、日報が公開可能な内容かどうかを調べた上で、今月中旬をめどに日報の提供を求めた野党議員に提出する方針だ。

 自民党の二階俊博幹事長は三日午前の記者会見で、日報発見に関し「誠に遺憾だ。たるんでいるのではないか」と述べた。

 希望の党の泉健太国対委員長は記者会見で「言語道断。あってはならないことだ」と批判。日報が残っていないと国会で答弁した稲田氏の参考人招致を求める考えを示した。立憲民主など野党六党は同日午後、防衛省の担当者を呼んで合同ヒアリングを行う。 (新開浩)

 

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