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【政治】

動物愛護法 規制強化を 浅田美代子さんらが環境相へ署名

中川環境相(左)に動物愛護法改正の申し入れを行う浅田さん(右)ら=東京・霞が関の環境省で

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 女優の浅田美代子さんら著名人と超党派の「犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟」(会長・尾辻秀久元厚生労働相)は三日、環境省で中川雅治環境相と会い、動物愛護法の規制強化の改正を求める十六万六千八百九十五筆の署名を提出した。動物保護の活動を続ける女優の杉本彩さんも同日、動物虐待の罰則を強化する同法改正の請願提出を目指し、与野党議員を回って重要性を訴えた。

 動物愛護法は改正法の施行から五年近くが経過し、規定による見直し時期を迎えている。議員立法のため、関心を持つ著名人らが与野党の議員と連携を強め、国会の内外で動きを活発化させている。

 浅田さんらは中川氏に、現在は登録制になっている動物の取扱業者の要件を厳格化し、免許制にするよう要望。悪質な繁殖業者を減らすのが目的で、浅田さんが「(犬猫が)殺処分されるのも、簡単に売られているから。ぜひ実現してほしい」と訴えると、中川氏は「議員立法ではあるが、環境省も全面的に協力したい」と応じた。

 一方、公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」理事長を務める杉本さんは、現在は二年以下の懲役または二百万円以下の罰金となっている動物殺傷の罰則を、五年以下の懲役または五百万円以下の罰金に引き上げる法改正を重視。昨年十二月から署名集めを始め、二月に約八万一千筆を西村康稔(やすとし)官房副長官に手渡している。

 署名のうち、手書きの約二万三千筆を国会請願として提出したい考えで、既に与野党の紹介議員二十七人を確保。三日には紹介議員の一人である公明党の太田昭宏元国土交通相らに面会し、署名を手渡した。 (安藤美由紀)

<動物愛護法> 基本原則で「みだりに動物を虐待しない」「人間と動物が共に生きていける社会を目指す」と規定。飼い主に動物の健康と安全確保を求め取扱業者には都道府県への登録を義務づけている。

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◆杉本彩さん「器物損壊より刑短いなんて…」

 女優の杉本彩さんは十数年来、動物保護の必要性を発信してきた。動物愛護法改正の意義などを聞いた。

 −法改正で最も望むことは。

 「動物虐待の罪を厳罰化してほしい。現在は二年以下の懲役にとどまっており、どれだけ残酷な虐待が起きても、初犯なら執行猶予が付いて実刑にならない。ほとんどが略式の罰金刑に終わってしまう。(刑法の)器物損壊罪(三年以下の懲役)よりも量刑が軽いのはあり得ない。重罪に見合った判決が下るべきだ」

 −なぜ日本では意識が低いのか。

 「動物と人の命が違うカテゴリーになっている。ここに問題の根源があると思う。言葉を持たず弱い立場である動物の命が軽視され、守られる仕組みになっていないことが、人間の命に対する軽視にもつながっている。世界を見ても、動物福祉が本当のモラルを測る一つの基準になっている。動物福祉が整っていない国は人の福祉も整わない」

 −全国で講演活動をしている。

 「昔よりは意識が変わってきたと思う。学校で話す機会がもっとあればいい。子どもたちに、動物の展示販売が当たり前のことじゃないと分かってもらえるし、同世代でそうした認識を共有してくれる。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックをきっかけの一つに(動物保護の意識を)ある程度まで高めていきたい」

 

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