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【政治】

財務省が口裏合わせ依頼 森友ごみ撤去、局長認め謝罪

 九日の参院決算委員会で財務省の太田充理財局長は森友学園への国有地売却を巡り、地中のごみの撤去費用を理由に約八億円を値引きしていた問題に関して、同省の職員が昨年二月に森友学園側にごみの撤去作業で事実と異なる説明をするよう口裏合わせを求めていたことを認めた。 (白山泉)

 太田氏は「理財局の職員が(国会答弁との)整合性を取るため(口裏合わせを)行った」と認め、「事実と異なる説明を求めたのは間違いなく誤った対応。大変恥ずかしいことで、申し訳ない。深くおわびします」と陳謝した。

 太田氏の説明によると、昨年二月二十日、財務省理財局の職員が森友学園側の弁護士に対して「地下埋設物の撤去費用が相当かかり、トラック何千台も走った気がするといった言い方をしてはどうか」と、うその説明をするよう電話で持ち掛けた。

 同じ昨年二月二十日には、衆院予算委員会で、当時の佐川宣寿(のぶひさ)理財局長が八億円分のごみの撤去作業が適切に行われたかどうかを問われ「相手方において適切に撤去したと聞いている」「廃棄物の撤去については適切に行ったことを近畿財務局で確認している」などと話していたため、この答弁と整合性を取ろうと、職員が口裏合わせを求めた。

 太田氏は佐川氏の答弁について「十分確認しないまま答弁していた」と説明した。

 さらに理財局の職員は近畿財務局にも森友学園側に対して念押しをするように伝えたが、近畿財務局の職員は「事実に反する」として応じなかった。森友学園側も求めに応じた対応をしなかった。

 口裏合わせの疑いは、今月四日にNHKが報じ、麻生太郎財務相が五日の参院財政金融委員会で「確認させてほしい」としていた。

参院決算委で安倍首相(手前)に資料を渡し、話し掛ける小野寺防衛相=9日、国会で(小平哲章撮影)

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◆イラク日報「深くおわび」 首相「文民統制 重大な問題」

 安倍晋三首相は九日午前の参院決算委員会で、自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題について「シビリアンコントロール(文民統制)に関わりかねない重大な問題であり、極めて遺憾だ。自衛隊の最高指揮官として、行政府の長として、国民に深くおわび申し上げたい」と陳謝した。首相が問題発覚後、公式に発言するのは初めて。

 首相は「シビリアンコントロールに対する疑念や不信感にもしっかり応えられるよう、信頼回復に向けて全力で取り組んでいきたい。私も首相としてその責務を果たしていく決意だ」と話した。自民党の西田昌司氏の質問に答えた。

 小野寺五典(いつのり)防衛相は、文民統制が機能していないとの批判について「指摘はもっともだ。自衛隊が把握したことの報告が果たされていなければ、疑念を持たれても仕方がない」との考えを示した。現在、同省内で行っている調査については、二十日までに報告させる方針を明らかにした。自民党の滝沢求氏への答弁。 (新開浩)

 

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