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【政治】

「首相案件」答弁せず 学部新設 正当性強調

衆院予算委に臨む安倍首相=国会で(小平哲章撮影)

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 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の愛媛県今治市での獣医学部新設を巡り、安倍晋三首相は十一日の衆院予算委員会で、自身の関与について「私から指示を受けた人は一人もいないことが明らかになっている」と主張した。二〇一五年四月二日に当時の柳瀬唯夫首相秘書官が県や市、学園関係者と官邸で面会し「本件は首相案件になっている」と語ったとする内容を記録した県の文書に関しては「コメントを差し控えたい」と話すにとどめた。 

 首相は獣医学部の新設を知ったのは、政府の国家戦略特区諮問会議が決定した後の一七年一月という従来の説明に関し「答弁してきた通りだ」と強調。学園の加計孝太郎理事長を「腹心の友」と表現していることから、立憲民主党の川内博史氏が「常識では理解できない」と指摘したのに対し「加計氏は新しいことに挑戦したいとは述べていたが、獣医学部とか具体的な話はしていない。陳情は一度もなかった。依頼や相談は一切ない」と反論した。

 梶山弘志地方創生担当相は柳瀬氏が県や市との面会を否定していることについて「当時は規制改革の実現が不明の段階で、どこの誰に制度を適用するか全く検討に入っていなかった。特定の事業主体の議論を行うのは考えられない時期だ」と指摘。県の文書の信ぴょう性を疑問視した。野党側は柳瀬氏らの証人喚問を要求した。

 文書は一五年四月十三日付で、県地域政策課が作成した「獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について」。中村時広知事は当時の職員が備忘録として作成したと説明し、内容は「全面的に信用している」と話している。

 学校法人「森友学園」への国有地売却問題を巡り、財務省理財局の職員が学園側に撤去費用についてうその説明を求めていたことに関し、麻生太郎副総理兼財務相は「事実と異なることを話させようとしたこと自体がふざけた話。誰の指示で、どの職員の了承でやったのか、引き続き調査し解明したい」と答弁した。

 小野寺五典(いつのり)防衛相は、自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題で「国会、国民にさまざまな疑念を持たれていることをあらためておわびしたい」と重ねて陳謝。十日に新たに日報が見つかったことに「シビリアンコントロール(文民統制)に懸念をもたれる重大な問題だ。膿(うみ)を出し切りたい」と語った。

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