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【政治】

首相、柳瀬元秘書官を「信頼」 面会 愛媛県と主張対立

 安倍晋三首相は十一日の衆院予算委員会で、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り愛媛県が作成した柳瀬唯夫首相秘書官(当時)との面会記録の文書に、首相の友人で学園の加計孝太郎理事長と会食した際、新設計画が話題に上ったと記されている内容を否定した。柳瀬氏が面会自体を否定していることには「元部下を信頼している」と強調した。首相と、文書の内容は正しいとする県側の主張が真っ向から対立する事態となっている。

 県の文書は県と今治市、学園関係者らが二〇一五年四月二日、官邸で柳瀬氏と面会した際のものとする記録。首相と加計氏の会食で、下村博文文部科学相(当時)が獣医学部新設計画に言及していることが話題になったとする発言が記載されている。首相は過去の国会答弁で新設計画を初めて知ったのは一七年一月と説明してきたが、これと矛盾する。

 首相は十一日の衆院予算委で、県の文書について「コメントを差し控えたい」と話すにとどめる一方、「私が下村文科相から『加計学園が文科省の要請に対応していない』と聞いたこともないし、下村氏が言ったことを私から加計理事長に伝えるということはない」と主張した。

 首相は、再び政権に就いた一二年十二月以降、少なくとも十六回にわたり加計氏と飲食やゴルフをしているが「獣医学部とか具体的な話はしていない。陳情や依頼、相談は一切なかった」と説明した。

 文書では、柳瀬氏が「本件は、首相案件になっている」と語ったと記載されているが、柳瀬氏が「記憶の限りでは、県や市の方に会ったことはない」と面会自体を否定していることについても、首相は支持した。

 さらに「私が意図していないこと、私的なことについて、私の秘書官が首相の意向を振り回すことはあり得ない」とし、「私がプロセスに介入したことはない」とも主張した。

 予算委で梶山弘志地方創生担当相は、県の文書に国家戦略特区の利用を県などに助言したと記載された内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)も文書の内容を否定したと説明した。愛媛県の中村時広知事は十日の記者会見で、文書内容を「全面的に信用している」と話している。 (金杉貴雄)

 

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