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【政治】

海外日報 一覧表公開へ イラク関連は週明けにも

 小野寺五典(いつのり)防衛相は十三日の記者会見で、自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題を教訓に、イラクを含む自衛隊の過去の海外活動に関する全ての日報管理を統合幕僚監部に集約し、一覧表を作成して公開する方針を明らかにした。二十日までに作業を終える。情報公開請求に迅速に対応する姿勢を示すことで、日報隠蔽への批判をかわす狙いがあるが、一覧表の公開が日報の中身の開示につながるとは限らない。

 小野寺氏はイラク派遣日報について「今月中旬までに公開する」と話した。防衛省幹部は早ければ週明けにも公開するとしている。日報は今月、陸上自衛隊などの各部署で相次ぎ発見。十三日にも新たに三部署で計二十五日分が確認された。日報は計四百三十五日分の約一万四千ページに上る。防衛省は不開示部分を黒塗りにし、資料請求した野党議員や報道機関に公開する。

 陸上自衛隊が昨年三月にイラクの日報を把握していながら、当時の稲田朋美防衛相に報告しなかった隠蔽問題の原因や経緯は、大野敬太郎防衛政務官を責任者とする調査チームが調査中。小野寺氏は十三日、チームの人員増強を発表。元東京高検検事長の上田広一弁護士と防衛省審議官をメンバーに加えた。小野寺氏は国会会期末の六月二十日までに、調査結果を報告する考えを示した。 (新開浩)

◆「戦闘」の表記複数イラク

 防衛省幹部は十三日、イラク派遣部隊の日報に「戦闘」という表記が複数あることを明らかにした。同省は約一万四千ページ以上に及ぶ黒塗り作業を終え、来週中にも開示する方針。隊員のプライバシーや、外国から得たり部隊の運用に関わったりする情報は黒塗りにするが、「戦闘」と表記された部分は開示される可能性が高い。

 当時イラクは戦闘が続き、自衛隊にとっては初の「戦地」派遣での活動記録となる。

 部隊派遣は二〇〇三年七月に成立したイラク復興支援特別措置法に基づき、〇四年から〇六年にかけて実施。当時の小泉純一郎首相が「非戦闘地域で人道復興支援を行う」と反対論を押し切り、陸自は南部サマワに派遣され、医療指導や給水、道路の修復などをした。

 イラク派遣を巡っては一五年に全文が公開された「イラク復興支援活動行動史」で、当時の現場指揮官が「純然たる軍事作戦」と振り返るほど緊迫したものだったことが判明している。

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