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【政治】

セクハラ疑惑 財務省対応に批判続出 「被害者は加害者側へ話しにくい」

 福田淳一財務次官のセクハラ疑惑を巡り、財務省が報道各社の女性記者に調査への協力を要請したことに対し、閣僚や与党幹部から十七日、批判や疑問の声が相次いだ。与党内では福田氏の辞任論・更迭論も出ている。 

 野田聖子総務相兼女性活躍担当相は記者会見で「違和感がある」と重ねて疑問視。協力要請が財務省の官房長名で出されたことに「次官の部下である官房長は被害者からみると相手側の人。セクハラ被害者は家族にも相談できないのが現実だ。加害者側の関係者には話しにくいのではないか」と指摘した。会見に先立ち、こうした考えを菅義偉(すがよしひで)官房長官と麻生太郎財務相に直接伝えたことも明らかにした。

 松山政司一億総活躍担当相は会見で「被害を受けたかもしれない女性側に過度の負担をかけることのないようにする配慮は大事だ」と語ったが、野田氏の指摘を受けた菅氏は会見で「任命権者の財務相の下で事実解明のための調査が行われている」と話すにとどめた。

 自民党の橋本聖子参院議員会長は党役員連絡会で「財務省の対応は国民の感覚とずれている。(国民が)不信感を通り越してあきれている状況は非常に良くない。財務省は襟を正してもらいたい」と批判した。

 自民党の二階俊博幹事長は会見で「財務省は大いに反省してもらいたい」と強調。福田氏の進退について「こっちが助言するより、本人や財務省が考えるべきことだ」と突き放した。公明党の山口那津男代表は会見で「大事なことは次官を含め、説明責任をきちんと果たすことだ」と求めた。

 自民党の中堅議員は取材に「どう考えても福田氏は更迭だ。財務省の対応はおかしい」と非難した。

◆麻生氏「認定までは至らず」

 麻生太郎財務相は十七日の閣議後会見で、福田淳一次官のものとされるセクハラ発言の音声データを週刊新潮がインターネット上で公開したことについて、「俺は聞いて福田(次官)かなという感じはした」と話した。ただ、被害を受けたとされる女性記者が特定されていないことを理由に「セクハラを認定するまでには至っていない」として調査の必要性を示した。

 福田氏は週刊新潮のセクハラ報道で指摘された事実を否定し、発行元の新潮社を提訴する準備を進めている。福田氏自身が公開された音声を自分の声と認めているかどうかについて、麻生氏は「『音声データは自分の声であるかどうかよく分からない』。福田次官の言い方はこうだ」と説明した。

 財務省は顧問弁護士に委託してセクハラの調査を継続し、報道機関各社に女性記者への調査協力を要請している。調査の見通しについては「(被害を受けた)本人が申し出てこないとどうしようもない」と指摘。女性が被害を名乗り出ない場合、セクハラの事実認定は難しいとした。 (桐山純平)

 

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