東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

「ねじれ」ないのに異常長期化 国会、政権PRの場に

主な野党が欠席した衆院予算委で、トランプ米大統領との会談の成果を報告する安倍首相=26日午前

写真

 与党は二十六日、衆参両院の予算委員会集中審議を主な野党が欠席する中で強行した。本来なら野党が政権を追及する場になるが、野党不在で政権のアピールが延々と続いた。財務省のセクハラ疑惑を巡る麻生太郎財務相の辞任など、野党側が求める四項目について、与党が応じず国会審議が不正常になって一週間。与党は二十七日、国民の暮らしに大きな影響を与える「働き方」関連法案の審議入りを衆院本会議で強行する方針だ。

 予算委の審議には、与党と日本維新の会などの委員だけが出席した。安倍晋三首相は身内といえる与党議員からの質問で、先日の日米首脳会談でトランプ米大統領と北朝鮮問題で緊密に連携することを確認したなどと強調。「外交成果」のアピールを繰り返した。

 森友・加計問題では、世論の批判を念頭に「国民の疑念はもっともだ」などと反省の弁を語った。しかし、愛媛県の文書に記載があるのに、官邸で愛媛県関係者らと面会したことを否定し続ける柳瀬唯夫元首相秘書官については「機会があれば知っていることを全て明らかにしてもらいたい」と語るなど、人ごとのような発言もみられた。

 与党が予算委を強行したことで、立憲民主党など野党六党はさらに反発を強めている。

 立民の辻元清美国対委員長は「政府・与党が財務省など行政の不正をただす姿勢を見せないまま、自分たちに都合の良いことだけは審議してくれというのは虫が良すぎる」と批判した。

 野党の審議拒否に与党からは「猛省してほしい」(自民党の竹下亘総務会長)と批判が相次いだ。野党側が参院で過半数を占め、国会運営である程度、主導権を握れるねじれ国会でないのに、野党側がここまで強気に出るのは異例だ。

 審議拒否を続けることは、国会を政争の具にしているとの批判が野党側にも向くリスクもあるが、野党側は審議拒否を続ける構えだ。立憲民主党の枝野幸男代表は二十五日の講演で「野党も批判されるが、今は空転させる原因の方に注目が集まり(与党が)批判されている」と語った。 (山口哲人、我那覇圭)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報