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【政治】

「加計に官邸で3回面会」 柳瀬氏「首相案件」否定

衆院予算委で質問に答える柳瀬唯夫元首相秘書官=10日午前、国会で(小平哲章撮影)

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 衆院予算委員会は十日午前、安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫(ただお)元首相秘書官(現経済産業審議官)を参考人招致した。柳瀬氏は二〇一五年四月二日に官邸で学園関係者と面会したことを認め、官邸での学園関係者との面会は三回に上ると説明した。この面会内容を記録した愛媛県文書に「本件は首相案件」と柳瀬氏が発言したと記されていることについて「趣旨が違う」と釈明した。 (金杉貴雄)

 面会の経緯について、二〇一三年の大型連休に首相の別荘で学園理事長の加計孝太郎氏や学園関係者と初めて会い「その後、学園の事務局から申し出があった」と語った。面会に愛媛県職員や同県今治市職員が同席したかどうかは「分からないが、十人近くの随行者の中にいたのかもしれない。報道や省庁の調査結果を見ると、愛媛や今治の方がいたのかなと思う」と述べた。保存している名刺に職員のものはなかったとも説明した。面会相手の中心は、獣医学部長に就任した吉川泰弘氏で、文部科学、農林水産両省からの出向者を同席させたと説明した。

 これまでは「記憶の限りでは会っていない」などと答弁してきた。その理由について「愛媛県や今治市職員との面会を問われたのでそう答えた」とした。

 学園関係者との面会に関連し「国家戦略特区の関係で会った民間の方は加計学園だけだ」と明らかにした。

 「首相案件」との記述については、一四年の国家戦略特区諮問会議で民間議員提案の獣医学部新設を首相が早急に検討したいと発言したと指摘し「『総理が早急に検討すると述べている案件である』との趣旨を紹介した。今治市の個別プロジェクトが首相案件とは言っていない」と語った。

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 愛媛県文書で、首相と加計氏が会食した際に獣医学部の新設が話題に上ったと学園関係者が語ったと記載されていることについては「そのような会話があった記憶は全くない」と否定した。

 首相は学園の計画を知った時期を「(事業者に正式決定した)一七年一月二十日」と答弁している。柳瀬氏は学園の計画を一五年四月に把握していたが、首相には報告せず、指示も受けていないと明言した。首相と加計氏との間柄には「友人関係とは認識していたが、特別扱いしたことはない」として、学園を厚遇したとの見方を否定した。

 柳瀬氏と加計学園関係者との面会が国会で繰り返し質疑されていたのに、これまで加計関係者との面会を明らかにしなかったのは「特に照会がなかったから」と答えた。

 与党は特区ワーキンググループ座長の八田達夫大阪大名誉教授にも質疑した。八田氏は「この(柳瀬氏と学園関係者らとの)会談が獣医学部新設に影響を与えたことは一切ない」と語った。午後は参院予算委で柳瀬氏と、学部新設の経緯を知る加戸守行前愛媛県知事を参考人招致する。

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