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【政治】

愛媛知事を呼ばない矛盾 国会招致 

 加計学園の獣医学部新設を巡り、与党は十四日の衆参両院の予算委員会理事会で、柳瀬唯夫・元首相秘書官の国会答弁を「事実と違う」と指摘する愛媛県の中村時広知事を国会招致する野党の要求を「当事者ではない」として拒否した。与党は中村氏と同じく「当事者」とは言えない加戸守行前知事を招致しており、対応に矛盾が生じている。(中根政人、金杉貴雄)

 同日の衆院予算委員会では、国民民主党の玉木雄一郎共同代表が、中村氏の招致を「問題解決の一番の近道」と主張。これに対し、安倍晋三首相は「誰を呼ぶかは国会が決めること」と答えるにとどめた。

 中村氏招致を拒否する理由について、衆院予算委の菅原一秀与党筆頭理事(自民)は委員会後「(柳瀬氏と面会した)県職員の話を知事が伝聞で聞き、記者会見している」と、面会の場にいた当事者ではないことを記者団に強調した。

 中村氏は、県職員を国会に出すことは「勘弁して」と、県を代表して自身が代わりに出席する意向を表明している。

 野党が中村氏招致を強く求めるのは、柳瀬氏と学園関係者や県職員との面会に関し、柳瀬氏と中村氏の説明が多くの点で食い違っているからだ。

 柳瀬氏は「学園関係者の(吉川泰弘)元東大教授が情熱的に話し、県職員が発言した記憶はない」と主張する。一方の中村氏は「面会に吉川氏はいなかった。職員は県の立場を説明した」と反論し、柳瀬氏の説明を「強烈な言葉で言うなら、うそ」と批判している。

 柳瀬氏の説明が仮に事実と違うとすれば、「首相の指示もないし、報告もしていない」とした部分を含めた答弁全体の信ぴょう性が揺らいでくる。

 与党は十日の参院予算委員会で、中村氏と同様に面会に同席せず、当時は知事でもなかった加戸氏を参考人で招致した。

 

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