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【政治】

菅氏、沖縄市長連合と連携 秋の知事選 翁長氏をけん制

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 菅義偉(すがよしひで)官房長官が十九、二十両日、沖縄県を訪れた。秋の知事選で、米軍普天間(ふてんま)飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設に協力的な知事を誕生させるための地ならしの色彩が濃い。十九日に自民党県連の幹部と候補者選定で意見交換したほか、二十日には那覇市に一堂に会した保守系市長九人と会い、知事選での協力を確認。辺野古移設に反対を続ける翁長雄志(おながたけし)知事をけん制した。

 「皆さんが一致協力して市長選に勝利したことは、とても心強い。知事選でもしっかりした候補者を選んでほしい」。菅氏は保守系市長九人との面会で、二月の名護、三月の石垣、四月の沖縄の三市長選で政権側が推す候補が当選したことを評価した。

 四年前の翁長知事誕生以降、県内の市長選では、辺野古移設への賛否を巡り政権と知事側の「代理戦」が繰り広げられてきた。

 革新勢力に経済界や保守系政治家も加わった翁長陣営は「オール沖縄」と呼ばれ、市長選で辺野古移設に反対する候補を支援。これに対し、安倍政権は移設容認の市長の誕生に力を入れた。移設に関わる宜野湾や名護の市長選では、菅氏も地方議員や経済界に協力要請し、てこ入れした。

 現在、県内十一市のうち、那覇と南城を除く九市で政権側が支援した候補が市長を務める。これら九市長は「チーム沖縄」と称する市長連合を結成し、県内の市長選などで協力。菅氏が九市長に面会したのは、知事選に向け、その影響力に注目しているからだ。

 菅氏は十九日の自民党県連幹部との協議では「自民、公明、維新、多くの県民に賛同してもらえる候補者を擁立できればいい」と指摘。候補者選びを本格化させることを確認した。

 対する「オール沖縄」は翁長氏に再選出馬を要請する構え。だが、翁長氏は十五日に膵臓(すいぞう)がんを公表したばかりで、知事選への対応を明確にしていない。 (清水俊介)

◆沖縄の米軍施設 返還式典に菅氏

 政府は二十日、沖縄県にある米軍牧港補給地区(浦添市)の一部返還と西普天間住宅地区(宜野湾市)の引き渡しに伴う式典を那覇市で開いた。菅義偉官房長官が出席し、「沖縄の基地負担軽減に向けた大きな一歩となる。普天間飛行場などの一日も早い全面返還と地元の振興に全力で取り組む」と強調した。

 返還された牧港補給地区の一部の跡地は国道の拡幅に活用される。また、二〇一五年に返還された西普天間住宅地区は汚染物質などを除去する工事が終わり、今年三月に地権者に引き渡された。跡地は、琉球大学医学部と付属病院の移設が予定されている。

 菅氏は式典後、記者団に「基地負担軽減の取り組みを目に見える形で示すことなしに、地元の理解は得られない。できることは全てやるとの基本で、期待に応えていきたい」と話した。

 

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