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【政治】

愛媛県文書に野党「首相のうそ 二乗三乗」 内閣総辞職求める声も

 愛媛県が二十一日、国会に提出した学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡る文書の内容が事実なら、安倍晋三首相のこれまでの説明は覆る。国民の納得や理解を得られる説明を果たさない限り、終盤国会で法案審議への影響は避けられない。野党からは首相の進退を問う声も上がった。 (生島章弘)

 首相は同日夕に官邸を出る際、記者団から「二〇一五年二月に加計学園の理事長から(話を)聞いていたのか」「獣医学部を『いいね』と言ったのか」と矢継ぎ早に質問されたが、無言だった。

 県文書に記載された内容は、昨年一月二十日まで加計学園の獣医学部新設計画を知らなかったという首相の国会答弁と矛盾する。立憲民主党の辻元清美国対委員長は「首相が国会で国民にうそをつき通してきたのでは、ということにつながる。うそ足すうそではなく、うその二乗、三乗にもなっている」と批判した。

 辻元氏は、自民党の森山裕国対委員長と国会内で会談し、加計孝太郎・加計学園理事長や柳瀬唯夫・元首相秘書官の証人喚問を今週中に行うよう要求した。

 国民民主党の玉木雄一郎共同代表は、記者団に「首相の国会答弁が根底から覆った。紛れもなく内閣総辞職に値する」と厳しく批判。共産党の小池晃書記局長は、首相と加計氏の面会が県文書に記されていたことについて「これが出発点だった。加計ありきどころか、安倍ありきだとはっきり分かる」と語った。

 与党内にも危機感は広がる。公明党の石田祝稔政調会長は「国民が納得しないと(政治が)前に進まない」と強調。首相に対して「われわれとしても、国会で何も聞かないということにならない」と語った。

 二十一日夜に開かれた自民党各派閥の事務総長による会合では、新たな県文書について「厳しい内容だ」との声が上がった。ある閣僚経験者は「首相や官邸の人たちのこれまでの説明がめちゃくちゃだ。事実関係の整合性が全然取れていない」と批判した。

 

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