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【政治】

働き方法案 残業代ゼロ「過労死促進」 遺族や労組ら批判

衆院厚生労働委員会で質問に答える参考人の寺西笑子さん。右は連合の神津里季生会長=22日、国会で

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 政府が今国会の最重要課題と位置付ける「働き方」関連法案について、衆院厚生労働委員会は二十二日、参考人を招致して意見聴取した。高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ、残業代ゼロ制度)」創設について、過労死遺族や労組は「働き過ぎを助長する」「過労死を促進する」と強く反対。一方、経済界の代表は必要性を訴えた。

 「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表は「規制をほぼ全面的になくす高プロは、過労死を促進する可能性が非常に高い」と強調。今国会での成立を目指す安倍晋三首相に対し、「採決する前に遺族の声を聞いてほしい」と求めた。連合の神津里季生(こうづりきお)会長は法案に含まれる残業時間の上限規制や、非正規労働者の処遇改善を「欠かすことができない政策だ」としつつ、「高プロは方向性が全く異なる。ひとくくりにされたのは極めて遺憾だ」と批判した。

 経団連の輪島忍労働法制本部長は、高プロの意義を「創造性を発揮でき、柔軟な働き方の選択肢を増やす」と主張。法案全体について「今国会で成立をお願いしたい」と述べた。

 与党は二十一日、日本維新の会、希望の党と法案の内容を協議し、高プロを適用された人が後に同意を撤回できる規定を盛り込むことで合意。近く修正した法案を国会に提出する。与党は二十三日の委員会での採決を念頭に調整している。

 

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