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【政治】

働き方法案 きょう衆院通過 残業代ゼロ 対立続く

 安倍晋三首相が今国会の最重要法案に掲げる働き方改革関連法案は二十九日午後の衆院本会議で与党などの賛成多数で可決されて衆院を通過し、参院に送付される見通しだ。与党は六月二十日までの会期内成立に向け週内に参院で審議入りさせたい考え。立憲民主などの野党は国会運営が強引として、衆院厚生労働委員会での再審議を申し入れるなど反発を強める。「高度プロフェッショナル制度(高プロ、残業代ゼロ制度)」を巡っても対立が続く。

 与党は二十五日の衆院厚労委で立民などの野党が抗議する中、法案の採決を強行。与党と日本維新の会の賛成多数で可決された。立民などは二十八日、採決強行に反発し、衆院厚労委に差し戻して審議し直すよう衆院の大島理森議長に申し入れた。大島氏は「議院運営委員会でもよく話し合ってほしい」と話すにとどめた。

 自民党の森山裕国対委員長は二十六日の鹿児島県での講演で、二十九日の衆院本会議で働き方法案を採決し、参院に送付する方針を示していた。

 立民などは、高収入の一部専門職を労働時間規制の対象から外す高プロを「長時間労働や過労死を助長」と批判。法案作成の根拠の一つになった厚労省の労働時間調査で異常値が多数見つかった問題も追及している。

 法案は高プロの他、残業時間の罰則付きの上限規制、正社員と非正規労働者の不合理な待遇差をなくす「同一労働同一賃金」の三つを柱とする。

 与党は維新から賛成を取り付けるため法案を修正し、高プロで働く人が後に同意を撤回できる規定を盛り込んだ。

◆「過労死遺族と会わず 財界とは2時間半食事」

 国民民主党の今井雅人氏は二十八日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相が「働き方」関連法案からの高プロ削除を求める過労死遺族と面会しないのに、財界人と二時間半も食事しているとして批判した。

 「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子(えみこ)代表世話人らは首相との面会を求め、二十二日に首相官邸前で座り込みを始めた。首相は翌二十三日午後六時半ごろから九時ごろまで、経団連の御手洗冨士夫名誉会長ら財界人と会食している。今井氏は「被害に遭った方たちには会わないのか。十分でも十五分でも会ってほしい」と首相の姿勢をただした。

 首相は「気持ちは理解できる」と答弁しつつ「法案を熟知する加藤勝信厚生労働相や厚労省が対応するのが適切。私がいて、横にいる加藤さんが全部答えれば(自分が面会しなくても)同じことだ」と応じなかった。 (中根政人)

 

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