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【政治】

政権不祥事、新潟知事選に波及 来月10日投開票

 6月10日投開票の新潟県知事選で、森友・加計(かけ)学園問題など政権不祥事が焦点の一つに浮上している。野党側は、与党の支持を受ける候補が元官僚であることを理由に、安倍政権の意向をくんだ県政運営を行うと指摘。知事選を安倍政権への審判と位置付けて、政権批判を展開している。一方、与党系候補は国政の対立構図を持ち込まれるのを避けるため、「県民党」を掲げ、安心して暮らせる街づくりを訴える。 (山口哲人)

 知事選は、自公両党が支持する前海上保安庁次長の花角(はなずみ)英世氏(60)と、立憲民主など野党五党が推薦する元県議の池田千賀子氏(57)による事実上の一騎打ち。前職が任期途中で辞任したことに伴い、二十四日に告示された。

 「今、政治に審判を下すことができるのは新潟県民だ」。告示後初の週末を迎えた二十七日、新潟県長岡市内で行われた池田氏の街頭演説にそろい踏みした野党六党・会派の国対委員長らは声を張り上げた。

 立憲民主の辻元清美氏は、森友・加計問題を巡る官僚の国会答弁などを引き合いに「官僚は記憶力が悪く、文書は捨て、都合が悪かったら書き換える」と、官僚出身の花角氏をやゆ。衆院会派「無所属の会」の広田一国対委員長は「安倍政権の言いなりになる候補に新潟の未来を託すわけにはいかない。求められているのは国に物を言う知事だ」と訴えた。

 新潟では二〇一六年の参院選と知事選で、脱原発を掲げて野党が共闘し、与党候補を制した実績がある。国政の対立構図を持ち込んだ上で三たび勝利を引き寄せ、安倍政権が国民の信頼を失っていると浮き彫りにしたい考えだ。

 これに対し、花角氏の陣営は「いつまでも『もりそば』『かけそば』と、小学校の学級会みたいだ」(自民党県議)と、野党の戦術にいら立ちを隠さない。

 花角氏は告示後、自公両党から「支持」を得たものの、政党色を前面に出せば国政の逆風が直撃すると懸念。党幹部を街頭演説などに投入することは控え、企業・団体回りなどの組織票固めを依頼。安心して暮らせる街づくりや、高齢化対策など政策を訴える。

 東電柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な野党候補に敗れた前回知事選の反省を踏まえ、街頭演説で「将来的には原発に依存しない社会を目指していく」とアピールする。

◇新潟知事選立候補者(届け出順)

安中聡(あんなか・さとし)40 (元)五泉市議 無新 

花角英世(はなずみ・ひでよ)60 (元)海上保安庁次長 無新 =自公

池田千賀子(いけだ・ちかこ)57 (元)県議 無新 =立国共由社

 

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