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【政治】

県文書の首相と加計理事長 動静記載約30分刻み/官邸・公邸の動線は多岐

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◇小野次郎元首相秘書官に聞く

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、安倍晋三首相は愛媛県の新文書に記載された2015年2月25日の加計孝太郎学園理事長との面会を否定している。学園側も県に虚偽の内容を伝えたと説明したが、文書には「15分程度」と時間も明示されている。首相は新聞各紙が掲載する首相動静(本紙は「首相の一日」)に記述がないことも根拠に挙げるが、それが証明になるのか。小泉内閣で約4年間、事務担当の首相秘書官を務めた小野次郎元参院議員に聞いた。 (安藤美由紀、清水俊介)

 −二月二十五日の面会はなかったと思うか。

 「三十分や一時間なら、うそだと思うが、県文書に十五分と書いてあることに非常にリアリティーを感じる。私の時代、首相動静に載せる予定は、来客が重なると困るので三十分刻みぐらいだった。あの日は衆院予算委員会の集中審議があった。審議がある日に誰かに会わせるなら食事後などの十五分くらいは可能だ」

 −動静に載っていない。

 「十五分は、動静に載せないで会わせる形。(自分たちは)官邸側が載せようと思った人だけ正面玄関から入れていた。官邸や公邸は部屋や動線がたくさんあり(隠そうと思えば)どこで誰に会ったのかまでマスコミは把握できない。秘書官の腕だ」

 −当時、首相秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官は、二月二十五日の直後に加計学園関係者と面会し、首相に報告しなかったと説明している。

 「加計氏が柳瀬氏の友人だったら報告しないかもしれないが、バーベキューで首相の友人と認識していたのだから報告しないわけがない。柳瀬氏が首相に報告せず、加計氏が首相に『柳瀬さんにお世話になっています』と言ったら困る。報告しないと怒られると思うのが普通だ」

◆首相の一日

 (2015年2月25日)

 【午前】7時49分、公邸から官邸。50分、加藤勝信官房副長官。8時53分、国会。9時、衆院予算委員会。

 【午後】0時6分、官邸。55分、国会。1時、衆院予算委。2時5分、官邸。33分、米シンクタンク外交問題評議会のリチャード・ハース会長。3時、毎日新聞のインタビュー。4時9分、谷垣禎一自民党幹事長。5時30分、戦後70年談話に関する有識者懇談会。6時28分、公邸。各府省庁の副大臣と会食。菅義偉官房長官ら同席。8時18分、東京・富ケ谷の私邸。

<首相秘書官> 内閣法などの規定に基づき、最大7人置くことができる。現在は6人。首相の政治家としての案件を担う政務秘書官1人と、各省庁から出向してくる事務秘書官がいる。首相の日程や面会調整のほか、それぞれが省庁や案件を分担。首相への説明や国会答弁の準備を行い、答弁の草稿を書くこともある。

 

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