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【政治】

日本人拉致 認定被害12人、安否不明

 米朝首脳会談で、トランプ米大統領は金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に日本人拉致問題を提起しました。安倍晋三首相は解決に向けた日朝首脳会談に前向きです。拉致問題の経緯を振り返りました。

 Q 日本人拉致問題とは何ですか。

 A 一九七〇〜八〇年代に北朝鮮の工作員らが日本国内や海外で日本人を連れ去りました。工作員が日本人を装うための教育係にしたり、工作員が拉致した日本人になりすましたりするためです。二〇〇二年九月に金正日(キムジョンイル)総書記が小泉純一郎首相(当時)との会談で、拉致は「特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走って」行ったと認め、謝罪しました。

 Q 被害者の数は。

 A 政府が認定しているのは十七人。うち五人は〇二年十月に帰国しましたが、一九七七年に拉致された横田めぐみさんら十二人は安否不明です。ほかにも、警察庁は拉致の可能性を排除できない行方不明者が約八百八十人いるとみています。民間団体「特定失踪者問題調査会」は約四百七十人を「特定失踪者」とし、うち七十七人を「拉致濃厚」としています。

 Q 北朝鮮の主張は。

 A 政府認定の十二人について、八人は死亡、四人は入国していないと説明しています。六月十五日の国営ラジオは「既に解決された」と報じました。

 Q 日本政府は?

 A 北朝鮮の主張は裏付け資料や納得いく説明がなく、受け入れられないとの立場です。政府認定者に限らず、すべての拉致被害者の安全の確保や帰国を求めています。

 Q 最近の協議状況は。

 A 二〇一四年五月にスウェーデン・ストックホルムで行われた日朝局長級協議での合意で、北朝鮮は同年七月に特別調査委員会を立ち上げました。北朝鮮の核実験などを受け、日本が独自制裁を発動すると、北朝鮮は特別調査委の解体を発表しましたが、その後も北京の大使館ルートなどで話し合いを続けています。首相は「相互不信の殻を破って問題を解決したい」と話しています。 (村上一樹)

 

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