東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

地上イージス配備は変えず 政府、北ミサイル避難訓練中止

 政府は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練を当面、中止する方針を固めた。二〇一八年度に訓練実施予定の自治体の一部に、既に連絡したことが二十一日、分かった。米朝首脳会談実現で北朝鮮によるミサイル発射の可能性が低下し対話ムードも高まったと判断したもようだ。

 栃木県矢板市では、二十六日に全国瞬時警報システム(Jアラート)などでミサイル発射を伝え、住民らが避難する訓練を予定していた。県や市によると、二十日に政府から「十二日の米朝首脳会談を受けた国際情勢を踏まえ、避難訓練は当面見送る」との連絡を受けて中止を決めた。

 一八年度は十一県で避難訓練が計画され、米朝首脳会談直前の十日には群馬県渋川市のほか、福岡県春日市で行われた。二十九日には香川県琴平町で訓練が予定されている。同県危機管理課は二十一日、本紙に「政府からは、実施について検討中と聞いている。県民に伝えるため早めに決めてほしい」と話した。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十一日の記者会見で、訓練中止について「Jアラートによる情報伝達や弾道ミサイル落下時の行動、周知の在り方を現在検討している」と話した。

 一方、政府は北朝鮮に対する警戒態勢を維持。北朝鮮からの弾道ミサイルを想定した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入方針は変更していない。安倍晋三首相は十八日の参院決算委員会で「わが国を射程に収める数百発の弾道ミサイルが存在している事実から目をそらすことはできない」と指摘した。 (柚木まり)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報