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【政治】

自民党総裁選 LGBT対応が論点に 杉田氏寄稿巡り3氏に違い

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌の寄稿で性的少数者(LGBT)を「生産性がない」などと表現した問題を巡り、九月の党総裁選に立候補の準備を進めている安倍晋三首相(党総裁)、石破茂元幹事長、野田聖子総務相の三人から関連発言が相次いでいる。発言には温度差もあり、LGBTに関する考え方や政策は総裁選の論点の一つに浮上してきた。

 野田氏は三日の記者会見で、杉田氏の寄稿に「差別、偏見の類いではないか」と苦言を呈した。これまで社会の多様性を重んじる発言をしてきた経緯もあり、総裁選に向けて「自民党はこれまでも多様性を標榜(ひょうぼう)してきたが、国民の望む多様性と合致しているかとの議論があっていい」と語り、論点とすることに前向きな姿勢を示した。

 石破氏は二日の都内での会合で、杉田氏に注意を促しただけに終わっている党執行部の対応について「平気で人権を傷つけてしまうような言動をおとがめなしと認めることが、自民党の懐の深さだとは思わない」と不満を漏らした。

 野田、石破両氏が批判的な言動を強める一方、首相は、杉田氏の寄稿について今のところ「人権が尊重され、多様性が尊重される社会を目指すのは当然。これは政府、与党の方針でもある」と、一般論を語った程度。寄稿の内容の是非には直接触れていない。

 杉田氏と、同性愛を念頭に「趣味みたいなもの」と語った谷川とむ衆院議員は、ともに首相の出身派閥の細田派所属。首相の連続三選を支持する二階俊博幹事長が杉田、谷川両氏の発言をことさらに問題視しない姿勢を示していることもあり、首相自身、「身内」への配慮から、発言には慎重にならざるを得ない状況にある。 (妹尾聡太)

 

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