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【政治】

国民民主 代表に玉木氏 臨時党大会 党勢拡大が課題

代表選を終え、握手する玉木雄一郎新代表(右)と津村啓介元内閣府政務官=4日午後、東京都千代田区で

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 国民民主党は四日の臨時党大会で、新代表に玉木雄一郎共同代表(49)=衆院香川2区、当選四回=を選出した。任期は二〇二一年九月末までの三年。来年夏の参院選へ、低迷する党勢の拡大や野党共闘の実現が課題となる。玉木氏は記者会見で、他の野党勢力に統一会派結成を呼び掛ける考えを表明。安倍政権に対峙(たいじ)するため、野党協力を重視する意向を示した。連携の要となる幹事長をはじめ新執行部の人事が焦点となる。

 会見で玉木氏は、参院選改選一人区の対応に関し「国民が分かりやすい構図が大切だ」と指摘し、野党間で候補者を一人に絞るのが重要だとの認識を重ねて示した。秋に想定される臨時国会までに統一会派結成を働き掛けると強調した。

 執行部人事については、十一日に両院議員総会を開催し、正式決定すると明らかにした。

 代表選では、政党支持率が1%前後で推移している状況に対し、敗れた津村啓介元内閣府政務官(46)=衆院比例中国、同六回=が厳しい執行部批判を展開。玉木氏を支持した議員の中にも不満はくすぶっており、人事などでつまずけば離党者が出る懸念がある。

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 代表選は国会議員、国政選挙の公認内定者、地方議員、党員・サポーターに割り振られた二百八十四ポイントを争った。無効票などを除き、玉木氏は二百四ポイントを獲得。七十四ポイントの津村氏を退けた。

【代表】 玉木 雄一郎氏(たまき・ゆういちろう)東大卒。希望の党代表、国民民主党共同代表。49歳。香川2区、衆院当選4回

◆共闘 立民と温度差

 国民民主党は玉木雄一郎共同代表を新代表に選出し、引き続き党のかじ取りを委ねた。玉木氏には、巨大与党と対決する来年夏の参院選に向け、野党共闘が迫られるものの、立憲民主党との温度差は大きく、道は険しい。

 玉木氏は新代表就任後の記者会見で野党共闘について「選挙と国会対応は一枚岩でやっていく」と強調した。参院選で与野党の対決構図を明確にするため、野党間で候補者調整するとともに、国会では統一会派結成を目指す−。

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 ただ、いずれも進展が見込めているわけではない。

 とりわけ立民との溝が影を落とす。基本政策では、来年十月予定の消費税率10%への引き上げに関し、玉木氏は条件を挙げつつも、予定通り行うべきだとの立場。これに対し、立民の枝野幸男代表は経済情勢などを勘案し「上げられる状況ではない」と反対する。

 代表選の地方遊説は静岡から始めた。参院選の改選二人区で、国民現職の榛葉賀津也(しんばかづや)氏の地元。玉木氏は立民を念頭に参院選での共同選対設置や二人区での候補者一本化を呼び掛けた。

 枝野氏は一人区での候補者一本化に理解を示すが、複数区では「共同選対はあり得ない」とにべもない。

 国会対応では、玉木氏は「対決よりも解決」の提案路線を掲げてきた。だが先の通常国会では、他の野党と足並みが乱れ、与党を利する場面が目立った。

 四日の会見で、玉木氏は「対決しないと受け取られた点は反省しなければいけない」と軌道修正。「安倍晋三首相や閣僚に厳しく迫りたい」と訴えた。政権への対決路線が鮮明な立民を意識したのは間違いない。

 野党がばらばらでは安倍政権に対峙(たいじ)できない。問題認識は他党も共有する。自由党の小沢一郎共同代表は七月、枝野氏と会談し、国民民主や社民党も含めた統一会派などを念頭に共闘を打診した。枝野氏は「国民民主抜きならば」との立場で、立ち消えに終わった。旧民進党から分かれた立民と国民。国民幹部は「近親憎悪による亀裂は深い」とうめいた。

 

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