東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

「新基地阻止の遺志継ぐ」 玉城知事、沖北相に反対明言

翁長雄志前沖縄県知事の県民葬で式辞を述べ、席に戻る玉城デニー知事(手前)。玉城氏の右は菅官房長官=代表撮影

写真

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設に反対し、八月に膵(すい)がんのため六十七歳で死去した翁長雄志(おながたけし)前知事の県民葬が九日、那覇市の県立武道館で営まれた。玉城(たまき)デニー知事は式辞で「(翁長氏は)埋め立て承認の取り消しなど、あらゆる手法を駆使して新基地阻止に取り組んだ。県民は遺志を引き継ぐ」と重ねて表明。就任後、安倍政権の閣僚では初となる宮腰光寛沖縄北方担当相との会談にも臨み、新基地に反対する考えを直接伝えた。 (妹尾聡太、島袋良太)

 県民葬は県や県議会などでつくる実行委員会の主催で、県関係者や一般県民ら計約三千人が参加。政府からは菅義偉(すがよしひで)官房長官や宮腰氏らが参列した。

 玉城氏は先月三十日の知事選で、翁長氏の後継として立候補。安倍政権が推す候補に完勝した。式辞では新基地阻止に向け、政府と対峙(たいじ)した翁長氏について「沖縄の民意を強く訴え続け、多くの共感を得た」と紹介。米軍輸送機オスプレイの沖縄への配備撤回を求める超党派の要請行動にも触れ「これら『オール沖縄』の取り組みは、翁長さんがいなければ実現することはなかった」とたたえた。

県民葬には大勢の県民らが献花に訪れた=いずれも9日午後、那覇市で

写真

 菅氏は政府代表として安倍晋三首相の追悼の辞を代読し「翁長氏は沖縄に基地が集中する状況を打開しなければならないという強い思いをお持ちだった」と振り返り「沖縄県に大きな負担を担っていただいている現状は到底是認できるものではない。基地負担の軽減に向けて一つ一つ確実に結果を出していく決意だ」と強調した。新基地問題への直接の言及はなかった。

 式典後、玉城氏は県庁で宮腰氏と会談。「新基地建設には反対する」と明言し、計画断念や、国から交付される沖縄振興費の年間三千億円以上の確保など二十一項目の要望書を手渡した。宮腰氏は基地問題に触れず「まずはしっかり受け止め、事務方でしっかり検討させたい」と答えるにとどめた。

 玉城氏は知事選で支援を受けた立憲民主、国民民主、共産など野党六会派の国対委員長らとも県庁で会い、基地問題などの課題解決へ連携強化を確認した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報