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【政治】

一般質疑、後回し案に野党反発 高市氏が私案撤回

衆院本会議に臨む高市早苗衆院議院運営委員長=29日午後、国会で(小平哲章撮影)

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 高市早苗衆院議院運営委員長(自民)は二十九日の理事会で、自身が公表した国会改革私案を撤回し、野党側に「大変ご迷惑をかけた」と陳謝した。私案は各委員会の一般質疑の削減を盛り込んでおり、野党側が「議論封じだ」と批判していた。高市氏は当初、私案の撤回を拒んだため、与野党間の協議が長引き、午後一時の予定だった本会議の開会が約四十五分遅れた。

 高市氏は今月二十五日、自民党の小泉進次郎氏ら国会改革を求める超党派議員と面会した際に「議運委員長として実現を目指す事柄」という表題で私案を提示した。この中で政府提出法案の審議を優先し、議員立法や一般質疑には「会期末前に残った時間」を充てる考えを明らかにした。

 国会の慣例では、各委員会で一つの法案を審議した後、法案以外の課題全般を議論する「一般質疑」が行われ、次の法案に移る。扱う法案の順番は各委員会の理事会で決め、政府提出法案の全ての審議終了後、議員立法に進むことが多い。

 仮に一般質疑が会期末に後回しにされると、政権側の不祥事などに対する野党の追及が不十分になりかねない。さらに、中立の立場から本会議の日程を調整するはずの議運委員長が私案を提示したことに、野党は反発を強めた。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は二十九日、記者団に「国会は政府の下請けで、出てきた法案をさっさと処理しなさいと言っているに等しい」と指摘した。国民民主党の原口一博国対委員長は「国会の行政監視機能への理解を欠き、議員の資質を疑う」と語った。

 高市氏は私案の撤回後、記者団に「改革の気持ちは変わらない。各会派で議論いただきたい」と述べ、内容に関しては譲らない姿勢を示した。 (川田篤志)

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