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【政治】

閣僚、目立つはぐらかし 「森友・加計」「口利き疑惑」衆院予算委

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 衆院予算委員会は一日、安倍晋三首相と全閣僚が出席して質疑を行った。野党で唯一質問した立憲民主党は、森友・加計(かけ)学園問題などを巡り、首相や閣僚の政治姿勢を重点的に追及。首相らは、はぐらかすような答弁が目立ち、説明責任を果たす姿勢にあらためて疑問符がついた。 (村上一樹、原田遼)面

■読み上げ

 「ご冥福をお祈りするのに、役所が書いた紙を読むのか」

 最初に質問に立った立民の長妻昭氏は、森友学園に関する財務省の決裁文書改ざんを巡り、今年三月に近畿財務局の職員が自殺した問題で麻生太郎副総理兼財務相の責任を追及。手元の紙を見ながら「静かにご冥福をお祈りする。信頼回復に努めていく」と淡々と答弁する麻生氏を、語気を強めてたしなめた。

 長妻氏は、麻生氏が政治責任をとらずに留任したことを評価しない声が、各世論調査で半数以上に上っているとして辞任を要求。首相にも「けじめをつけないでいいのか」と迫った。

 しかし、麻生氏は「全力を挙げてきちんと職務を全うしたい」、首相も「再発防止策を講じて組織を立て直す先頭に立って、責任を果たしてもらいたい」と繰り返しただけだった。

■公開拒否

 立民の逢坂誠二氏は、首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設が認められた経緯を追及。「学園関係者が(政府の会議で)どう話しているかを知りたい」として、「オブザーバーの発言も含めて、すべての議事録を公開してもらえるか」と迫った。

 だが、片山さつき規制改革担当相は「議事録とほぼ同じ内容の、詳細な議事要旨を公表している」として拒否。「学園関係者は『説明補助者』にすぎず、正式な出席者ではないので(議事要旨などの)掲載対象とならない」と、政府側の従来の説明を出なかった。逢坂氏は「一番重要なところを隠しているように見える」と批判した。

衆院予算委で答弁する片山地方創生相=1日午後

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■歯切れ

 片山氏は、会社経営者から百万円を受け取り国税庁への口利きをしたと週刊文春に報じられた自らの問題も追及された。「違法な口利きをしたこともなければ、百万円を受け取ったこともない」と強調したが、時折、歯切れの悪い答弁も。

 立民の本多平直氏が、経営者の要望を、旧知の国税局長に電話で伝えたかを尋ねると、片山氏は「そういったことはないと思う」。本多氏から「思いますとは何ですか」と突っ込まれ、「そういう事実はございません」と言い直した。

 逢坂氏が経営者との面会時期を問うと、片山氏は二〇一五年七月と答弁。逢坂氏が「七月以降は」と食い下がると、「記憶の限りではございません」。文春報道では同年九月に経営者と会い、その場で国税局長に電話をかけたとされており、逢坂氏は「責任逃れ、説明逃れだ」と批判した。

 

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