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【政治】

奄美・沖縄を再推薦へ 世界遺産20年登録目指す

ヤンバルクイナ=沖縄県国頭村で

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 政府は二日、二〇二〇年の世界自然遺産登録を目指す候補として「奄美大島、徳之島、沖縄島(おきなわじま)北部および西表島(いりおもてじま)」(鹿児島、沖縄)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦することを決めた。菅義偉(すがよしひで)官房長官が記者会見で発表した。今年七月に文化審議会が世界文化遺産候補に選んだ「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)の推薦は来年度以降に見送る。

 ユネスコへの推薦枠は年に一国一件と制限されており、政府は自然と文化のどちらの候補を推薦するかを調整していた。奄美・沖縄の推薦は一七年に続き二回目で、来年二月一日までにユネスコへ正式な推薦書を提出し、二〇年夏の世界遺産委員会で登録の可否が審査される見通しだ。

 菅氏は、奄美・沖縄を選んだ理由に関し「甲乙つけ難いが、ユネスコが自然遺産の候補を優先的に審査対象とする方針であることを踏まえた」などと説明した。

 奄美・沖縄は、四島の広大な亜熱帯照葉樹林にアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど多くの固有種がすむ。政府は一七年二月に正式推薦したが、ユネスコ諮問機関は今年五月、推薦範囲の設定に問題があるとして登録延期を勧告。政府は推薦をいったん取り下げた。

 再推薦では、沖縄本島にある米軍北部訓練場跡地の広大な森林を推薦範囲に追加するなど、自然保護をより一体的に強化する方向で見直す。来年二月までの正式推薦に先立ち、見直し内容を反映した暫定版の推薦書を近くユネスコに提出する。

 来年夏の世界遺産委員会では、政府が推薦済みの文化遺産候補「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪)の登録の可否が審査される予定。

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◆奄美・沖縄の概要

 【奄美大島】島の80%が森林で、シイやカシなどの常緑広葉樹林が広がる。固有種が多く、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミといった絶滅危惧種が生息。鹿児島県。

 【徳之島】スダジイを中心とした常緑広葉樹林を持つ。トクノシマトゲネズミ、オビトカゲモドキなどが絶滅危惧種。鹿児島県。

 【沖縄島北部】地元で古くから「やんばる」と呼ばれる地域で、約80%が森林地帯。ヤンバルクイナ、ノグチゲラをはじめとした希少な鳥類や、オキナワトゲネズミなど固有種も豊富。沖縄県。

 【西表島】島の90%を森林が占め、国内最大規模のマングローブ林もある。絶滅危惧種のイリオモテヤマネコなどが生息。沖縄県。

 

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