東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

参院定数増で会館改修 議員用3部屋 1億8000万円ナリ

写真

 来夏の参院選で改選議席が三増えることに伴い、参院議員会館=写真、圷真一撮影=に新たに議員用の部屋を三つ設け、改修費が約一億八千万円に上る見込みだ。自民党の末松信介参院議院運営委員長が明らかにした。一部屋当たり約六千万円。自民、公明両党は、定数増を踏まえ参院議員の給料にあたる歳費を削減する法案の提出を検討しているが、事務所新設費用は賄えない。国会議員の「身を切る改革」に逆行し、新たな出費が生じる。 (村上一樹)

 参院事務局によると、新事務所は、国会裏手の議員会館二階の会議室三室を改修して設ける。年内に業者と契約し、来夏の参院選までに工事を終える。部屋は各百平方メートルで、議員執務室と応接室兼会議室、秘書の執務室、給湯室を備える。通信環境や水回り、空調などをととのえるため、単純に間取りを変えるだけより費用がかかるという。

 国が各参院議員に支払う費用は、歳費と期末手当を合わせた議員報酬年間約二千二百万円のほか、公設秘書の人件費、郵便代や交通費として支払われる「文書通信交通滞在費」などで、一人当たり年間七千万円以上。これを来夏の参院選後に増える三人分に当てはめると、年間約二億二千八百万円になる。

 先の通常国会で成立した改正公選法で参院定数は六増える。参院は三年ごと半数改選のため、来年の参院選で定数が三増える。国民の理解を得るため自公両党は、参院選後の三年間、歳費を一人当たり月七万七千円減らす関連法案を検討している。来年夏以降の議員定数二四五で三人分を一律負担すると、一人当たり月約七万七千円となる。

 ただこの法案は、事務所の新設費の約一億八千万円は対象外だ。自民党の岡田直樹参院幹事長代行は四日の記者会見で、議員会館の改修費について「歳費減額の考え方とは別のものだ」と、参院全体の経費節減の中で賄う考えを示した。

 これに対し、自民党内にも「衆院議員会館は定数減で部屋が余っている。その部屋を使えば良い」(幹部)と事務所新設を疑問視する声がある。野党側は「このご時世に定数を強引に増やしたことが、そもそもの問題の発端」(枝野幸男・立憲民主党代表)と批判している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報