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【政治】

56基幹統計、総点検へ 菅氏

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は十一日午前の記者会見で、毎月勤労統計の不適切調査問題を受けて、五十六ある政府の「基幹統計」の点検を行うと明らかにした。「統計の信頼性を損なう事態が生じたことは甚だ遺憾だ。国民に不利益が生じないよう対応に万全を期し、原因究明と再発防止に取り組みたい」と強調した。

 基幹統計は、勤労統計のほか、人口動態統計など特に重要と判断され社会で広く使われているもので、二〇一七年四月時点で五十六ある。

 菅氏は、不適切な統計を基に過少に支給された雇用保険の失業給付などについて「過去にさかのぼって追加給付する必要がある。必要な予算を計上する方向で調整する」と話し、今月下旬召集の通常国会に提出する一九年度予算案を修正する方針を示した。

 麻生太郎財務相は十一日の記者会見で、過去にさかのぼった雇用保険などの追加給付が必要になると指摘。一九年度予算案の閣議決定については「もう一回やり直す可能性は極めて高い」と語った。毎月勤労統計に関し「経済財政運営の政策判断の前提となる部分が非常に大きいので正確性が求められている。再集計されることになったのは甚だ遺憾だ」とも述べた。

 茂木敏充経済再生担当相は記者会見で、国内総生産(GDP)などの国民経済計算に用いている雇用者報酬を、今月中に改定する考えを示した。政府の景気判断の見直しについては「さまざまな指標を総合的に検討して総括判断を下しているので、一つの統計調査で大きく変わることはない」と否定した。

◆全56基幹統計の一覧

 政府の基幹統計と主な担当府省庁は次の通り。

【内閣府】国民経済計算

【総務省】国勢統計、住宅・土地統計、労働力統計、小売物価統計、家計統計、個人企業経済統計、科学技術研究統計、地方公務員給与実態統計、就業構造基本統計、全国消費実態統計、社会生活基本統計、経済構造統計、産業連関表、人口推計

【財務省】法人企業統計

【国税庁】民間給与実態統計

【文部科学省】学校基本統計、学校保健統計、学校教員統計、社会教育統計

【厚生労働省】人口動態統計、毎月勤労統計、薬事工業生産動態統計、医療施設統計、患者統計、賃金構造基本統計、国民生活基礎統計、生命表、社会保障費用統計

【農林水産省】農林業構造統計、牛乳乳製品統計、作物統計、海面漁業生産統計、漁業構造統計、木材統計、農業経営統計

【経済産業省】工業統計、経済産業省生産動態統計、商業統計、ガス事業生産動態統計、石油製品需給動態統計、商業動態統計、特定サービス産業実態統計、経済産業省特定業種石油等消費統計、経済産業省企業活動基本統計、鉱工業指数

【国土交通省】港湾統計、造船造機統計、建築着工統計、鉄道車両等生産動態統計、建設工事統計、船員労働統計、自動車輸送統計、内航船舶輸送統計、法人土地・建物基本統計

◆厚労省、問い合わせ受け付け

 毎月勤労統計の不適切調査問題で、厚生労働省は11日から、フリーダイヤルで追加支給の問い合わせを受け付ける。

 電話番号は(1)雇用保険(0120)952807(2)労災保険(0120)952824(3)船員保険(0120)843547もしくは(0120)830008。

 受付時間は平日の午前8時半〜午後8時。12〜14日も午前8時半から午後5時15分まで受け付ける。

 厚労省、全国健康保険協会、日本年金機構のホームページでも情報を掲載する。

 

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