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【埼玉】

障害者と交流の場に 川島町で新規就農 夫妻がパン店

開店準備で忙しい間仲さん夫妻と横塚さん(右)=川島町で

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 川島町で今年就農した間仲浩樹さん(48)と由子さん(46)夫妻が13日、同町曲師(まげし)で「パン工房TOA」を開店する。パンを焼くのは20代のころドイツで修業した知人の横塚秀男さん(63)。パンには米粉、ブルーベリー、イチジクなどを使い、川島町の農業もアピールしていく。障害のある次女(19)を育てている間仲さん夫妻の夢は、農場も含めて障害者が手を取り合って仕事ができる生活の場づくり。パン店開業は夢に向けた第一歩で、間仲さんは「障害のある仲間や親たち、町民の交流の場にしたい」と話している。(中里宏) 

 間仲さんは電子部品製造会社の元営業マン。十年前、栃木県足利市で知的障害者がブドウ栽培とワイン造りに取り組む「ココ・ファーム・ワイナリー」を見学した。

 「山のブドウ畑から作業を終えた人たちが下りてきた。裾野には宿舎があり、皆いきいきとしているのを見て、これだと思った」

 二〇〇七年から、由子さんの両親が所有する広大な農地の一角で、ブルーベリーの栽培を始めた。次女が通う作業所の仲間たちに摘み取り体験をしてもらったが、収穫時期は暑く、大変だった。

 昨年は、トマトやレタスの水耕栽培に挑戦。「涼しい環境で立ったまま作業ができる。収穫も簡単。これなら障害者でも作業できるのでは」。間仲さんは夢に向けて昨年いっぱいで会社を退職し、イチゴ、ブルーベリーなどの自家製無添加ジャムの直売所を兼ねてパン店を開業することにした。

 目玉商品の一つは由子さんが考案した「米粉ブルーベリーチーズケーキパン」。チーズケーキをふっくらしたパンで包んだ菓子パンで、十一月に開かれた「川島町ごはん料理コンテスト」のスイーツ部門でグランプリに輝いた逸品だ。

 約四十種類のパンには、すべて米粉を使い、モチモチとした柔らかい食感が特徴。間仲さんは「お年寄りや障害者にも食べやすい食感にした。米の消費拡大や町で栽培を推奨しているイチジクなどの特産品をパンを通じてPRしたい」と話している。店は同町曲師一一二にオープンする。日曜、月曜定休。問い合わせは同店=電049(297)1188=へ。

 

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