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【埼玉】

伊豆大島2泊3日「生涯忘れない…」 県内高校生がボランティア体験

ウミガメ産卵地の海岸を清掃する県内の高校生ボランティアら=東京・伊豆大島で(日高市社協提供)

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 2013年に伊豆大島を襲った台風の土砂災害をきっかけに、翌年スタートした県内高校生による宿泊ボランティア体験(日高市社会福祉協議会主催)が8月、島で行われた。参加した高校生からは「災害の歴史や人との関わりの大切さを学べた」「生涯忘れることのできない3日間になった」などの感想が聞かれた。 (加藤木信夫)

 宿泊ボランティアは、県内では体験できない活動を通じ、高校生にさまざまな自己発見や進路選択肢を増やしてもらう目的で企画された。

 一四年八月を皮切りに年一度のペースで行われ、四回目の今年は、市社協の募集に応じた高校生三十七人のうち、抽選で選ばれた十四人(男性六、女性八)が参加。八月下旬、船中泊と島内ホームステイの計二泊三日の行程で島を訪れた。

 宿泊ボランティアは災害支援として始まり、一五年までは現地ボランティアセンターの発行冊子を各戸に配布したり、仮設住宅の花壇に花を植えたりした。

 島内が落ち着きを取り戻すにつれて活動内容が変わり、今年の参加者は「ウミガメ産卵地の海岸清掃」「民生委員の高齢者見守り活動に同行」のほか、地元高校生と協力して「アルミ缶回収」などに従事した。集めたアルミ缶は売却し、島内の施設などへ贈る車いすの購入費の一部に充てる計画だという。

 活動を終えた県立坂戸西高二年の近江秀梧さんは「伊豆大島の土砂災害や、およそ三十年前の大噴火の歴史を知り、次世代へ伝えていかなければと感じた。生涯忘れることのできない三日間。夢のなかった私の中に、夢が生まれるきっかけをもらった」と話した。

 市社協の担当者は「通常二万円以上かかる旅費を、市内企業の協賛や県の助成金、島民の協力のおかげで、さまざまな家庭環境にある高校生でも申し込める料金設定(今年は八千円)で開催することができた。毎年、抽選になるほどたくさんの申し込みがある」と話した。

 宿泊を伴うボランティア体験は希少価値があるとして、来夏以降も実施予定(開催地は未定)。問い合わせは日高市社会福祉協議会・地域福祉担当=電042(985)9100=へ。

 

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