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【埼玉】

高校生が一票の重さ実感 衆院選にらみ皆野高で模擬選挙

模擬選挙で一票を投じる生徒たち=皆野町で

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 県立皆野高校(皆野町)の生徒たち六十五人が二十六日、校内で「模擬選挙」を体験した。立候補者による立会演説会や投票、開票など一連の流れを学んだ。既に選挙権を持つ生徒もおり、十月二十二日投開票になる衆院選を前に一票の貴さを実感したようだった。

 「スポーツの町をつくる。五輪の事前キャンプ地に立候補したい」「町は大きな観光地もなく停滞気味。B級グルメで町おこしを図る」「高齢者の力を借り、若い世代に町の魅力を伝えていく」

 同校四階の教室であった立会演説会。架空の「美の山町」で町長選があるとの想定で、三年生の立候補者三人が熱弁を振るった。票を投じる生徒たちは、立候補者の公約を見極めようと真剣に耳を傾けた。

 模擬選挙の実施は、前回参院選から、選挙権年齢が二十歳以上から十八歳以上に引き下げられたのがきっかけ。三年生三十五人のうち十九人が十月の衆院選で選挙権を持ち、選挙への関心を高める狙いがある。

 模擬選挙には皆野町選管が全面的に協力し、選管の委員長や書記長、書記が駆けつけた。投票箱や投票所の記載台などは、実物という気の入れようだ。生徒たちは演説を聴いた後、次々に別室の投票所へ。学生証を職員に提示し、本番さながら投票に臨んだ。

 開票の結果、最多の三十一票を獲得した斉藤美千子さん(17)が「美の山町長」に“当選”。有権者の前で「選挙公約を実現していきたい」と述べ、大きな拍手を浴びた。有権者の新井香織さん(18)は「少子化対策が大切だと思い、一票を入れた。来月の衆院選でもこれからの日本の未来を考えてくれる人を選びたい」と話した。

 皆野高校はこれまでも主権者教育に力を入れてきた。昨年七月の参院選では、選挙権年齢に達した生徒たちが交代で期日前投票所の投票立会人を務め、投票の現場を見つめてきた。

 町選管の中英二委員長は模擬選挙の講評で「有権者一人一人の思いが強いほど、町を動かすことができる。この経験を生かして、ぜひ投票所に足を運んでもらいたい」と期待を込めた。 (出来田敬司)

 

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