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【埼玉】

<衆院選>民進、「希望」と合流 「ついていけない」との声も

 衆院が解散した二十八日、民進党が希望の党への事実上の合流を決めた。県内の民進党関係者からは「安倍政権を退場に追い込むため」という前原誠司代表の決断を評価する一方で、公示まで二週間を切っての急展開に「ついていけない」との声も漏れた。

 「今日の両院総会は一致団結して選挙に取り組もうという気迫にあふれていた」。6区から出馬予定の大島敦党幹事長は党本部前で記者団にそう語り、党内の雰囲気の良さを強調した。

 1区出馬予定の前職武正公一さんは「非常に驚いたが、安倍政治を終わらせるという一点で承認した」。同じく前職の小宮山泰子さん(7区)も「希望の党に公認申請することになる」と明言し、「以前から原発ゼロを主張してきた」と政策面の近さも強調する。

 あまりの急展開に戸惑いを見せる候補者も。2区に出馬予定の新人菅克己さんは「先日、後援会の会合で『民進党で頑張りましょう』と言ったばかりなのに…」と困惑し、「出馬はするが、無所属なのか希望なのか。後援会や選対と十分に議論して決めなければ」。10区出馬予定の前職坂本祐之輔さんも「前原さんの決断は素晴らしいと思うが対応は地元で支援者と話し合いたい」と慎重な姿勢だ。

 地方議員からは「報道ベースでしか知らない。動きが速くてついていけない」との声も出ている。県連の畠山稔幹事長も「残された地方議員団はどうなるかなど、まったく分からない」とこぼす。

 合流に不安要素は多い。民進党を除籍処分となり、希望の党の結党メンバーとなった前職鈴木義弘さん(14区)は「人を除籍しておいて、急に『一緒によろしくね』と言われても快くはない」と憤り、「保守の二大政党をつくろうとしているのに、民進党のリベラルの人はどうするのか」と疑問を呈する。

 大島幹事長は「全員が希望の党の公認候補になるように全力で頑張る」としているが、自民党県連の鈴木聖二幹事長は「合流しても、それぞれの違いの溝は埋まらないまま選挙になり、矛盾が出てくる」とみている。 (井上峻輔、杉本慶一、中里宏)

 

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