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【埼玉】

車窓楽しむ同窓会で「乾杯」 横瀬町が西武・臨時電車借り切り

電車内で飲み物を酌み交わす同窓会の参加者たち=西武線車内で

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 横瀬町が西武鉄道の臨時電車を借り切り、町にゆかりのある人たちに車内で同窓会を楽しんでもらう催し「横瀬町大同窓会」が一日、開かれた。町長や町民、町外に住む出身者ら七十五人が参加。車窓の風景を楽しみながら、旧友との思い出話に花を咲かせた。 (出来田敬司)

 西武線所沢駅に入線した臨時電車。車内につるされたちょうちんやのれんが、参加者を迎える。テーブルにはエビのチリソースや牛肉の炒め物のほか、ビールやハイボールなどもある。電車は午後三時半すぎ出発。動き始めた車内のあちこちで「乾杯!」の掛け声が響いた。

 電車は所沢からいったん池袋へと向かい、池袋から横瀬を目指した。車両は「2000系」と呼ばれるロングシートの八両編成で、三両が横瀬町の同窓会に充てられた。途中、清瀬や入間市、武蔵横手などで長時間停車し、参加者のトイレ休憩を確保した。

 同窓会電車は西武鉄道の主催で、横瀬町の共催。横瀬町を含む沿線の人口減少が懸念される中、かつての住民や利用者に再び戻ってきてもらいたいとの狙いで一致した。

 横瀬町にとっては別の思いもある。西武ホールディングスはかつて筆頭株主から西武秩父線の廃止を迫られたことがあった。町職員は「西武は毅然(きぜん)として、要求をはねつけた。町民は今も恩義を感じている」と話す。

 参加者は二十一〜七十六歳。グループ単位がほとんどだが、個人での申し込みもあった。町民六十二人、町外在住者十三人で、さいたま市や川越市、県外からの参加者もいた。同窓会電車は午後七時すぎ、ほろ酔い加減の参加者を乗せて、ほぼ定刻通りに横瀬に到着、全員で記念撮影をして終幕となった。

 高校卒業まで町内に住んでいたという神奈川県綾瀬市の会社員小泉博孝さん(44)は「乗るまでどんな感じかと不安も覚えたが、町に住む同級生とつながりが持てて楽しかった。欲を言えばもう少し同級生が集まれば」と惜しがる。

 横瀬町横瀬の会社員若林忠弘さん(50)は「学校単位ではなく、いろんな世代の人と語り合えるのが楽しかった。一時期の廃線危機を経て、あらためて西武線の重要性を感じることができた」と述べた。

 

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