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【埼玉】

県内のニセ電話詐欺 自動音声で誘導が急増

市民らに増加するニセ電話詐欺に注意するよう呼びかける警察官=草加市で(草加署提供)

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 県内でニセ電話詐欺の被害が増加している。一〜八月までに、前年同期比百五十二件増の七百五十六件が発生。過去五年で最多の千二百五十四件の被害があった二〇一四年に匹敵するペースだ。自動音声ガイダンスを使って被害者を信用させるなど手口の巧妙化も進む。危機感を募らせる県警は、被害の未然防止に直結する拠点(アジト)摘発に注力している。 (西川正志)

 「○○銀行です。重要なお知らせがあるので○番のボタンを押してください」。受話器を取ると機械の自動音声ガイダンスが流れだす。指示通りに番号を押すと、金融機関職員や警察官をかたる人物につながり、「あなた名義の偽造カードが使用されている」「あなたにも容疑がある」などと言われ現金やキャッシュカードをだまし取られる−。

 六月以降、こんなニセ電話詐欺の手口が県南東部を中心に相次いでいる。「自動音声の電話を受けた」という届け出は、六月は九件だったが、七月は百十九件、八月は二百十六件と急増。八月には三件約千五百万円の被害も発生した。

 県警特殊詐欺対策室は「自動音声を使うことで、本物の金融機関からの電話だと信じ込ませやすくする狙いがあるのでは」と分析する。

 県内では今年に入り、ニセ電話詐欺の被害がほぼ毎月百件前後発生し、被害額は十一億円を超えた。県警は被害拡大を防ぐため、アジト情報の収集や戸別訪問による注意喚起、コンビニと連携した水際対策などに取り組んでいる。

 特に力を入れるのがアジト情報の収集と摘発だ。特殊詐欺対策室の担当者は「一カ所のアジトが一年間稼働すれば、数億円の被害が想定される。アジト摘発は被害を大幅に減らすことができる」と話す。

 県内では過去五年で十三カ所のアジトを摘発。うち十一カ所が賃貸マンションだ。(1)複数の若者が出入りしている(2)日中もカーテンを閉め切っている(3)玄関にカメラが取り付けられている−などの特徴があるという。特殊詐欺対策室は市民やマンション管理会社などにアジト情報の提供を広く呼びかけている。

 

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