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【埼玉】

九条俳句不掲載違法 弁護団「画期的な判決」

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 さいたま市大宮区の三橋公民館が、「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ俳句を作者の思想や信条を理由に掲載を拒否するのは違法としたさいたま地裁判決。弁護団は「中立性や公平性」を理由にした市側の主張が否定されたことなどから「意義のある画期的な判決だ」と評価した。

 裁判で市側は、俳句を掲載することは当時、議論になっていた集団的自衛権の行使容認に反対する意見に偏ることから公民館に求められる「中立性に反する」と主張してきた。

 判決は、句会の名称や作者名が記載されるため、「掲載が中立性や公平性を害するということはできない」としたうえ、掲載しないことが逆の立場の意見に偏り「行政への信頼を失うことになる」と踏み込んだ。

 弁護団はこの点について、「一方の意見を取り上げても、中立性公平性を害することはないと明確に判断している」と歓迎した。

 原告側の主張の大きな柱だった表現の自由の侵害については、特定の表現手段が制限されただけとして、認められなかった。弁護団は「残念」としながらも、「判決には市民活動を制約してはいけない、表現の自由を守らないといけないというメッセージが込められている」と前向きに捉えた。

 「アベ政治を許さない」などと書かれたプラカードを持ち静止するパフォーマンスを巡り、神奈川県海老名市の禁止命令を違法とした訴訟で、原告を支援した市民団体の井田憲治代表は「行政の規制や圧力に苦しむ人にとって希望となる判決だ」と喜んだ。

 

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