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【埼玉】

県内297戸が浸水 川越市の対応後手に

道路は大人の胸の高さまで水位が上がったという=川越市で

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 県は二十四日、台風21号による県内の民家の浸水被害について、同日午後四時現在で計二百九十七戸が確認された、と発表した。このうち川越市が百八十七戸で最も多く、次いでふじみ野市が四十九戸に上った。県は農作物や農業施設の被害なども調べている。

 県によると、床上浸水は川越市で五十六戸、ふじみ野市で十七戸。床下浸水は川越市で百三十一戸、ふじみ野市で三十二戸。

 ほかに所沢、北本、川口の三市の民家四戸で、強風などにより一部が破損する被害が確認された。 (杉本慶一)

150戸以上浸水の寺尾地区

 台風21号による被害で、多くの浸水被害があった川越市寺尾地区について、市は避難対象とみていなかったことが二十四日、分かった。また、同地区に流れ込む雨水を新河岸川に排水する市の「中島雨水排水ポンプ場」のポンプが故障していることが確認された。同地区では二十三日朝から水位が上がっており、市で浸水被害との関連を調べる。

 市によると、寺尾地区での床上浸水は五十戸以上、床下浸水は百戸以上としており、まだ増える可能性があるという。

 市や住民らの話を総合すると、寺尾地区では下水路から雨水が噴き出し、二十三日午前二時ごろから道路の冠水が始まり、雨がやんでからも水位が上がり続け、一・五メートル以上まで上がった。このため、家の二階に取り残された住民約四十人が消防のボートで救出された。同地区は周辺より低くなっており、昨年八月の台風9号でも浸水被害が出ていた。

 市は他地区には避難準備情報を出したが、寺尾地区は出さなかった。浸水被害の概数を把握したのも二十四日になってからだった。

 市の大河内徹危機管理監は「台風がピークを過ぎ、雨量や河川水位が下がったため、寺尾地区は排水されると考えていた」としている。 (中里宏)

 

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