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【埼玉】

「だまされたふり作戦」逆手にとる手口で被害 警官装い協力要請

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 ニセ電話詐欺の電話を受けた市民にだまされたふりをしてもらい、犯人を逮捕する「だまされたふり作戦」。現金受け渡しの現場を押さえる効果的なこの捜査手法を、犯人グループが逆手にとる手口の事件が起きている。六月以降、すでに四件約一千万円の被害が出ており、県警は警戒感を強めている。 (西川正志)

 県警によると、九月十三〜十四日にかけて上尾市の無職の女性に、おいをかたる男から「三百万円貸してほしい。別の人間が取りに行く」と電話があった。不審に思った女性は「奥さんの名前を答えて」などと質問。犯人が言いよどんだことなどから詐欺を見破った。

 ところが約十五分後、警察官をかたる別の男から電話があり、「ニセ電話詐欺の通報が入った。家の周りに警察官を配置しているので、犯人逮捕のために金を渡してほしい」。ニセの協力要請を信じてしまった女性は、自宅に来たおいの同僚を名乗る男に三百万円を手渡してしまった。

 県内では六月以降、警察をかたり、うそのだまされたふり作戦への協力を要請する手口のニセ電話詐欺が四件発生。上尾市のほか、さいたま市や春日部市でも被害があった。

 一度は詐欺を見破っても、警察への協力という市民の正義感につけ込み、だましへ移行する二段構えの巧妙な手口。県警特殊詐欺対策室の担当者は「だまされたふり作戦で、現金を使うことも、電話だけで協力を依頼することもない」と話す。

 本来の作戦は、現金のかわりに県警が用意する模擬紙幣が使われるほか、警察官が直接、協力を買って出た市民と会い、身分を示したうえで、作戦の方法などを打ち合わせる。

 担当者は「電話での協力依頼があったら、最寄りの警察署にすぐに連絡してほしい。犯人グループは日々、手口を変えている。被害防止に最も効果的なのは知らない番号や非通知の電話に出ないことだ」と注意を呼びかけている。

 

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