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【埼玉】

川越・浸水被害 市の対応に批判続出 説明会に470人被災者

約470人が詰めかけた川越市の被災者説明会。市の災害対応への批判が続出した=川越市で

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 台風21号による大雨で川越市寺尾地区の約四百四十戸に浸水被害が出た問題で、市は三十日夜、寺尾小学校体育館で被災者を対象に説明会を開いた。住民約四百七十人が参加。二時間余りの説明会では市の対応への批判が続出し、「人災だ」として補償を求める声も相次いだ。

 川合善明市長は「市のミスかどうかを判断するのは時間がかかる。防災専門家も入れて検討する必要がある」として、第三者を交えた検証組織を設置する意向を表明した。

 市によると、寺尾地区にたまった雨水はポンプで下水路に排水され、下水路から新河岸川に排水される。ところが、新河岸川の水位が急上昇したため二十三日午前一時十五分ごろ、川からの逆流を防ぐために下水路のゲートが閉められ、川に排水できない状態が続いた。

 同地区の車のほとんどは窓の上まで水につかり、廃車にするしかない状態。家財を二階などに上げることができなかった住民も多い。

 説明会では、住民から「ゲートを閉めれば寺尾地区の雨水がたまり、水位が上がることは十分予見できたはず。何の警告も勧告もなかった」「朝まで二階で寝ていて浸水に気付かなかった人もいた。市が情報を発していれば、車や家財を移動できた。補償してほしい」などと厳しい意見が相次いだ。

 市側の「急速に水位が上がった場合は、避難するとかえって危険。二階にいた方が安全な場合がある」との弁明には「二階にいてくださいという放送もなかった」と批判の声が上がった。

 今後の同地区の水害対策として川合市長は、たまった雨水をポンプで新河岸川や寺尾調節池に直接排水する方策を県に要請するとした。

 住民側の要望で近く、二回目の説明会実施も決まった。 (中里宏)

 

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