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【埼玉】

市、利用拡大へ製作者養成 秩父産材でログハウス

高橋さん(左)の指導を受けながら丸太を切断する受講生=秩父市で

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 秩父市は、秩父産材でログハウスづくりを目指す「ちちぶログハウススクール」を開講した。地元の木材の利用拡大を図るとともに、製作者である「ログビルダー」を養成するのが目的。受講生は半年に及ぶ研修の「卒業製作」として、昨年十二月の秩父夜祭の際に全焼した羊小屋の再建を目指す。 (出来田敬司)

 「木に対して直角に切るようにしてください」。九月下旬、武甲山を望む秩父市大宮の羊山公園。チェーンソーの駆動音に負けじと、講師でログビルダーの高橋昭夫さん(57)=寄居町=が大きな声を張り上げる。受講生たちは高橋さんの手ほどきを受けながら、直径三十センチほどの杉の丸太を輪切りにしていく。

 この日の参加は六人。平日のみ、土日のみ、全ての曜日を含めた受講生は二十人だ。秩父地域のほか熊谷市や東京都清瀬市からも参加者がいる。大工道具は各自の負担だが、受講料は無料。受講生の多くが初心者で来年三月までの間、立ち木の伐採や原木加工、ログハウスの建築などを学ぶ。

 最終目標は羊山公園の羊小屋(約四十平方メートル)と堆肥舎(同)の計二棟を再建することだ。二棟は、秩父夜祭の大祭があった昨年十二月三日の深夜に全焼した。羊六頭は事前に別の牧場に移されており難を逃れた。羊山公園から打ち上げられた約六千五百発の花火が出火原因とみられている。

 市は、事業費として一般会計補正予算に約一千万円を計上し、スクールの運営を秩父の林業の活性化に努める「秩父広域森林組合」に委託した。市職員は「このログハウスを建築業者にお願いすると二割程度高くつく」と、経費節減の効果も視野に入れる。

 受講生の意気込みはさまざまだ。入間市の元会社員大竹達郎さん(54)は「以前からログハウスに憧れ、会社を辞めて参加した。木の香りのする生活を送りたい」と目を輝かせる。

 横瀬町横瀬のアルバイト新井瑛士さん(25)は「チェーンソーを扱うのが楽しい。羊たちに早く新しい家を造ってあげたい」と話した。

 

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