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【埼玉】

ふじみ野は避難準備情報 台風21号 22世帯37人が避難

川越市は新河岸川(左)の水位が上がったため、逆流を防ぐために下水路(右側)のゲートが閉まり続けたことが浸水被害の原因とみている=川越市で

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 十月二十二日から二十三日にかけて県内を襲った台風21号による大雨では、川越市寺尾地区と、隣接するふじみ野市元福岡地区に大きな浸水被害が出た。約四百四十戸が浸水した川越市寺尾地区では、市による避難準備情報などの警告が発せられず、被災住民から問題視されている。一方、ふじみ野市は元福岡地区に二十二日午後六時半に避難準備情報を出し、防災行政無線の放送もしていた。 (中里宏)

 ふじみ野市危機管理防災課によると、市は二十二日午後三時に市長を本部長とする災害対策本部を設置。同午後六時半、元福岡地区に避難準備情報を出すことを決め、防災行政無線や災害情報メールで住民に知らせていた。同地区では約二百八十戸(十月三十日現在)の浸水被害が出たが、市の情報を受けて二十二世帯三十七人が避難し、車十三台が市役所に退避したという。

 川越市は、堤防決壊などで甚大な被害が起きる河川氾濫を念頭に、河川の水位と降雨量の推移を中心に監視しており、避難準備などの警告を出す基準について「河川水位の基準しかなく、内水(市街地の水)については基準はない」としている。

 十月三十日の被災者説明会でも、担当者は「内水で避難準備を出すことは考えられない」と発言していた。このため河川氾濫に備えて市内八地区には避難準備情報を出していたが、寺尾地区には出していなかった。また、災害対策本部をつくらなかったことが、状況把握のもたつきにつながったと認めている。

 一方、ふじみ野市危機管理防災課の担当者は「(寺尾地区や元福岡地区に隣接する)新河岸川にかかる養老橋(ふじみ野市)の水位が一定以上になると、内水の被害も出る危険があることは経験上分かっていた」という。三沢悟課長は「昨今の集中豪雨被害を考慮して、河川氾濫だけでなく、内水の対策を厚めに考えていた。内水対策と外水(河川)対策は一体と考えている」という。

 ふじみ野市が元福岡地区に避難準備情報を出したとき、まだ新河岸川の水位には余裕があった。三沢課長は「避難準備情報も含め、対応は早めにするようにと市長の指示があった。従来より半日ほど早く出すことになった」としている。

 

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