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【埼玉】

NYに響くコカリナ 飯能の黒坂さん率いる合奏団 「音楽の殿堂」で初演奏

12日、米ニューヨークのカーネギーホールで、コカリナを演奏する黒坂黒太郎さん(手前)と「日本コカリナアンサンブル」のメンバー(共同)

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 【ニューヨーク=共同】米ニューヨークの音楽の殿堂カーネギーホールで十二日、木製の笛コカリナ奏者の黒坂黒太郎さん(68)=飯能市=率いる「日本コカリナアンサンブル」の約百三十人が演奏を披露した。黒坂さんによると、同ホールでコカリナが演奏されたのは初めて。

 コカリナは黒坂さんが、ハンガリーの露店で売られていた木笛を基に日本国内の木工家と改良を重ねて制作。優しい音色が特徴で、公演では広島で被爆した木や、東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」で作られたコカリナも使用した。

 演奏者は奇跡の一本松を保存処理した木くずから作った布で織られたショールやポンチョを羽織って演奏。日本から訪れた合唱団約二十人や現地の日本人学校の生徒や教員計約百二十人と共にベートーベンの「歓喜の歌」など約二十曲を演奏すると、会場はスタンディングオベーションで応えた。

 黒坂さんは「響きがすごく良くてお客さんも盛り上がってくれた」と笑顔。一緒に演奏した長野市の日本コカリナ協会公認講師関谷富士子さん(54)は「心に響くものがたくさんあった。みんな演奏後に涙を浮かべ感激していた」と語った。

 演奏を聴いた米南部サウスカロライナ州チャールストンの弁護士デービッド・ゾエルナーさん(70)は「コカリナの音色はまるで人が歌っているようだった。今まで見たコンサートで一番感動した」と話した。

 

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