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【埼玉】

山車の模型 初公開 小鹿野 春まつりで巡回

小鹿野の山車の模型を制作した加藤さん=同町で

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 例年四月の「小鹿野春まつり」で小鹿野町内を巡回する山車の模型四台が、十八日開幕の「歌舞伎・郷土芸能祭」(県、町など主催、東京新聞さいたま支局など後援)で初めて公開される。制作したのは町出身で横浜税関職員の加藤貴司さん(40)=横浜市南区。彫刻や舞台など細部を忠実に再現しており、来場者の注目の的となりそうだ。

 山車の模型は、歌舞伎の舞台がある「上町屋台」「春日町屋台」、花がさを付けた「腰之根笠鉾(かさぼこ)」「新原笠鉾」の四台。ほぼ実物の十分の一のスケールで、最も大きい上町屋台は、幅九十センチ、高さ五十一センチ、奥行き五十四センチと迫力十分だ。

 実物の山車と同様、くぎや接着剤を使わず、すべてケヤキやヒノキなどの木材を組み合わせて作った。軒まわりの幕などの刺繍(ししゅう)は専門の業者に依頼し、ふすまの絵や屋根の彫刻、漆塗りなどは加藤さん自身が手掛けた。

 加藤さんが初めて模型を作ったのは、小学校五年生のとき。祭り好きだった父甲雄(まさお)さんの影響で山車に興味を持ち、中学一年までに笠鉾二台を手掛けた。ただ一つは接着剤を使うなど、出来栄えに歯がゆさを感じていた。

 甲雄さんは五年前にがんで死去。生前、模型づくりを楽しみにしてくれたのを思い出し、笠鉾の作り直しと修正、さらに屋台二台の制作に取り掛かった。材木を譲ってくれる親戚や友人の支援もあり、町内の四基すべてを模型で再現することができた。

 加藤さんは「模型づくりは自己満足で、初めは家に置いてニヤニヤしていた。ただ、こうして皆さんに見てもらうことで、小鹿野が山車と歌舞伎の町であることをPRできればいい」と目を細めた。

 歌舞伎・郷土芸能祭は十八、十九の両日、小鹿野文化センターで開催。午前十時〜午後四時。小鹿野歌舞伎保存会による歌舞伎の実演や秩父屋台囃子(やたいばやし)の演奏などが予定されている。入場無料。模型は芸能祭の開催中、文化センターのエントランスホールに展示する。

 問い合わせは小鹿野文化センター=電0494(75)0063=へ。 

  (出来田敬司)

 

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