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【埼玉】

江戸時代から小麦生産盛ん 隠れた「うどん県」

うどんサミット会場周辺には広大な麦畑が広がる。右後方はくまがやドーム=今年6月、熊谷市で

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 埼玉県は隠れた「うどん県」だ。讃岐うどんで知られる香川県には及ばないが、江戸時代から続く小麦栽培の伝統を受け継ぎ、県内各地で親しまれているご当地うどんがそれを物語る。

 六月二十五日を条例で「うどんの日」と定めている加須市の「加須うどん」はコシの強さと喉ごしのよさが特徴。東京・多摩地域から県西部に伝わる「武蔵野うどん」、麺の幅が八センチもあって初めて食べる際に戸惑う「こうのす川幅うどん」など多彩な顔ぶれだ。

 うどん県を示すデータもある。農林水産省の米麦加工食品動向(二〇〇九年)によると、うどんの生麺、ゆで麺の合計の生産量は四万七千八十トンの香川県に次いで、埼玉県が二万四千四百三トンと二位。県内の「そば・うどん店」の数は二千二百四十九店と、東京都に次いで二位(一四年の経済センサス)だった。

 うどん県の素地はうどんに適した小麦生産が盛んな土地柄にあった。熊谷市は、明治、大正期に「麦踏み」「二毛作」を導入し、麦の増産技術普及に功績を残し「麦王」と呼ばれた権田愛三の出身地。同市内の小麦の作付面積は約千六百ヘクタールあり、収穫量は本州でトップクラスだ。県内の農家には、ハレの日には家庭で手づくりのうどんを振る舞う慣習が残っている。

 

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