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【埼玉】

外国人観光客いらっしゃい さいたま市、台湾ターゲットに

台湾で現地の旅行会社やマスコミを集めて開かれたさいたま市の観光セミナー(同市提供)

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 さいたま市が台湾からの観光客誘致に力を入れている。知名度不足を解消しようと、現地の旅行会社やマスコミへの情報発信を強化。東日本各地と新幹線でつながる立地を生かし、広域の周遊ルートを提示しての誘客にも取り組み始めた。 (井上峻輔)

 「台湾の皆さんに人気のある川越の隣です」。十一月二十三日、台湾・台北のホテルで、さいたま市の担当者が壇上に立った。

 市が台湾で初めて開いた観光セミナー。現地の旅行会社やマスコミなど三十社以上が集まった。市のPRは「さいたま市はどこか」から始まり、鉄道博物館や盆栽美術館、桜回廊の紹介へと続いた。

 市内にあるこれらの観光スポットは外国人が興味を示しやすいものの、市観光国際課の担当者は「さいたま市の知名度は低く、場所さえもあまり知られていない」と語る。セミナー終了後には現地の旅行会社から「今まで知らなかったから、もっと情報がほしい」と言われたという。

 市が台湾をターゲットにした観光客誘致を始めたのは昨年度からだ。台湾は二〇一六年の訪日客数が中国、韓国に次いで三位。親日的であることに加え、二回目以上の来日となる「リピーター」も多く、東京や京都など定番の観光地以外への関心が高いと判断した。今年三月には現地の旅行会社やブロガーを市内に招き、市の魅力を直接伝えた。その成果もあり、既にさいたま市をコースに組み込んだツアーも企画されている。

 十一月からは、東日本各地の新幹線沿線都市と連携した観光PRも始めた。

 動画サイトで中国語の観光案内を配信。市内を観光した台湾人が、北海道函館市や新潟市、金沢市へと旅を続ける内容になっている。広域の観光ルートを示すとともに、「東日本の玄関口」としての認知度も高めたい狙いだ。

 ただ、台湾からどれくらいの観光客がさいたま市に来ているかの統計はなく、現状把握や目標設定は難しい。市内を観光しても宿泊はしない観光客が多いとみられるなど、課題も多い。市の担当者は「今はきっかけづくりの段階。これからいろいろな仕掛けをしていきたい」と語る。

蒸留所を興味深そうに見学するフランスのメディア関係者たち=秩父市で

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◆仏メディアに秩父PR

 フランスのメディア関係者を秩父地域の名所や観光スポットなどに招くツアーが11月下旬にあった。新聞やガイドブックなどの制作に携わる6人が2日間にわたり、長瀞のライン下りやウイスキー蒸留所の見学などを体験した。ツアーは、秩父地域の1市4町でつくる秩父地域おもてなし観光公社と西武鉄道が主催した。メディアに発信することで、フランス国内に秩父の魅力を伝えてもらう。

 秩父市の酒造会社「ベンチャーウイスキー」では、酒を造る蒸留釜やたるの貯蔵庫などを見学。同社の担当者から、秩父の気候に合わせた酒造りに努めているとの説明を受けると、興味深そうにメモを取ったりカメラに収めたりしていた。

 都内在住の人気ブロガー、ギヨーム・ジャマルさん(27)は「秩父は好きで既に5回来ているが、長瀞のかき氷は初めて体験した。特にサツマイモ味に感動した。東京から電車で1時間半と、まあまあ近いのがいいね」と喜んでいた。 (出来田敬司)

 

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