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【埼玉】

屋台囃子の中、山車巡行 秩父夜祭「宵宮」にぎわう

ギリギリの間隔で擦れ違う2基の屋台=秩父市で

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 日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つとされる「秩父夜祭」の宵宮が二日、秩父市中心市街地であった。秩父神社の神楽の奉納や屋台三基の引き回しなど、秩父地方の粋を極めた伝統芸能が展開され、市内はお祭りムード一色に包まれた。

 この日は屋台や笠鉾(かさぼこ)と呼ばれる山車六基のうち、上町、中町、本町の屋台三基が目抜き通りを巡行。「ホーリャイ、ホーリャイ」というはやし手の掛け声と、秩父屋台囃子(やたいばやし)の小太鼓やかね、笛の音がまちなかに響き渡った。

 巡行の途中、車輪を浮かして方向転換する「ギリ回し」や、女性が長唄に合わせて踊りを披露する「曳(ひ)き踊り」など、秩父の屋台ならではの見せ所も。屋台二基が擦れ違う場面では、ぎりぎりの間隔で互いをやり過ごす妙技に見物客から拍手や歓声が上がった。

 中町屋台の引き手には外国人の姿も。フランス人女優ボダン・クララさんの呼び掛けで米国など十一カ国の十九人が加わった。マレーシアのスー・エンさん(28)は「地域の結び付きがとても強いことに驚いた。こんな伝統的なはっぴを羽織れて、とてもラッキー」と満足した様子だった。

笑みを浮かべながら屋台を引く外国人の参加者

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 古民家が残る買継商通りや黒門通りでは、市などが主催する「絹市」が開かれた。市民から寄せられた伝統的な絹織物「秩父銘仙」や和風の小物などを販売。織物の町・秩父をしのばせるイベントとして、多くのファンが詰め掛けた。

 三日の大祭は屋台と笠鉾の計六基が市内を巡行。夜には難所の団子坂を駆け上がり、市役所そばの「お旅所」に集結する。約六千三百発の花火が打ち上げられ、祭りはフィナーレを迎える。 (出来田敬司)

 

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