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【埼玉】

表現の魅力を存分に発信 障害者アーティストが作品展

アート企画展に向け制作活動に取り組む工房集のアーティスト。左から2人目は事務局の宮本恵美さん=川口市木曽呂の工房集で

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 自由な発想、斬新な作風で国内外から注目を集める県内の障害者アーティスト九十七人の作品展が六日、さいたま市浦和区の県立近代美術館で始まる。関連企画として、身体表現(ダンス)の公演や障害者アートをテーマにしたシンポジウムも開かれ、「表現すること」の魅力を存分に発信する。十日まで。 (田口透)

 第八回県障害者アート企画展「うふっ 埼玉でこんなのみつけちゃった♪」。県内の障害者施設など二十六団体がネットワークを作り、国や県も支援した。

 二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに向け、厚生労働省なども障害者アーティストの発信に力を入れ始めている。

 県内ではアートや福祉関係者が、三十年以上も前から「好きな事を仕事にしよう」と美術分野に着目して作品を積極的にアピール。海外を含めた美術関係者らの注目を集め、有名ブランドとのコラボや作品買い上げなど実績を積み重ねてきている。

 約百二十人のアーティストが活動する先駆的な「工房集」は〇二年、作品の発信拠点として川口市内にギャラリー兼アトリエを開設。ペン画が美しい斎藤裕一さん(34)はフランスや米国で美術展を開いた。飛行機をモチーフにした渡邉あやさんの作品は、東京都美術館の展覧会で入場者投票一位を取った。

 今回の企画展は、「工房集」をはじめ県内の作家が三百点以上の作品を発表。絵画、彫刻、木工、織物などさまざまな分野で、自由な発想に基づいた魅力的な作品に巡り合えそうだ。

 関連企画として、九日午前十時からは県立近代美術館学芸員の前山裕司さんや美術家・アートディレクター中津川浩章さんらによるシンポジウム、十日午後一時からは加須市を拠点に活躍するダンスグループのベストプレイスと、タマップダンサーズによる公演も開かれる。

 事務局(アートセンター集)の宮本恵美さんは「障害のある人たちの表現の可能性、魅力を通して、それぞれの個性を生かすことや枠にとらわれない大切さを感じてもらえればうれしい」と話している。

 企画展は午前十時〜午後五時、入場無料。問い合わせは、アートセンター集=電048(290)7355。 

 

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