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【埼玉】

高田博厚の遺品 東松山へ ロマン・ロランらと交流 近代彫刻の巨匠

高田博厚のアトリエお別れ会で、大野さん(左から4人目)と握手する森田市長=神奈川県鎌倉市で

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 神奈川県鎌倉市稲村ガ崎に保存、公開されていた彫刻家高田博厚(一九〇〇〜八七年)のアトリエが老朽化のため閉鎖されることになり、親交のあった洋画家の野見山暁治東京芸大名誉教授ら約二十人が「アトリエお別れ会」を開き、高田との思い出を語り合った。(草間俊介)

 お別れ会は、高田の作品を並べた彫刻通りがある東松山市の主催。アトリエに保管されていた彫刻約三十点をはじめ、遺品はすべて市に寄贈される。

 二日にあった会で、高田の義理の娘、大野慶子さん(80)=神奈川県藤沢市=から目録を手渡された森田光一・東松山市長は「(寄贈された物は)二〇二〇年ごろには公開したい」と語った。

 高田は石川県出身。三十一歳から五十七歳までフランスで活動し、交流のあった作家ロマン・ロランらの肖像彫刻を制作。戦後に帰国し、鎌倉にアトリエを構えた。「近代彫刻の巨匠」や「思索家」と評され、没後三十年の今年は各地で記念展が実施された。

 大野さんは「東松山の通りを見に行き、『高田博厚野外美術館のようだった』と報告すると、父はとても喜んだ。遺品を同市にお願いすることになり、父も喜んでいるでしょう」と話していた。

 東松山市の東武東上線高坂駅西口から約一キロにわたって、野外彫刻ギャラリー「高坂彫刻プロムナード」に高田の作品三十二体が設置されている。

 

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