東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

人力の「運び」 江戸末期〜昭和30年代振り返る 狭山でユニーク企画展

大八車(手前)と肥おけを持ち上げて楽しむ見学児童=狭山市立博物館で

写真

 「運び」をテーマにしたユニークな企画展「レッツキャリー展」が、狭山市立博物館(同市稲荷山1)で始まった。2018年2月4日まで。運びの原動力が人力だった時代を振り返り、当時の人々の暮らしぶりや知恵、工夫をあらためて学ぼうと企画された。 (加藤木信夫)

 会場には江戸末期から昭和三十年代にかけて使われた大八車、背負梯子(ばしご)、天秤(てんびん)棒の他、狭山茶の産地である当地を象徴する「茶箱」、車輪付き大型収納箱の車長持(ながもち)など約五十点がそろった。一部の模造品を除き、市内で実際に使用・収蔵されていたものを集めた。

 狭山茶を入れていた茶箱の内側には錫(すず)板が、上ぶたと本体の接ぎ目には和紙が、それぞれ貼られている。いずれも茶の大敵である湿気を防ぐための工夫だった。

 車長持のサイズは縦七十五センチ、横百五十センチ、高さ九十七センチ。博物館によると、江戸時代最大の火災といわれる明暦の大火(一六五七年)の際、家々から運び出された車長持が道にあふれて避難の妨げになったことから、江戸、京都、大坂の三都では使用が禁じられた逸話があるという。

 会場には、市内鮮魚店の昭和三十年ごろの様子を再現したコーナーや大八車を手に取ったり、天秤棒を肩にかけてみたりできる体験コーナーも設けられた。

 関連イベントとして九日、展示資料を鑑賞しながら、長谷川修館長に見どころを聞ける「ギャラリートーク」がある。

 開館は午前九時〜午後五時(入館は同四時半まで)で、入場料は大人百五十円、高校生・大学生百円、中学生以下無料。月曜・年末年始は休館(祝日開館)。

 問い合わせは狭山市立博物館=電04(2955)3804=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報